ロシアが関与しているアフリカの国々
中央アフリカ共和国、スーダン、リビア、マリ、チャド、ニジェール、コンゴ民主共和国、ガーナ、ジンバブエ、ボツワナ、マダガスカル、アンゴラ、ギニア、ギニアビサウ、モザンビーク、ナイジェリア、エチオピア、タンザニアなどが含まれます。
特にロシアは、軍事協力や武器輸出を通じてこれらの国々で影響力を拡大しており、民間軍事会社ワグネルを活用しているケースも多いです。政府の軍隊への訓練支援や対テロ協力なども行い、フランスなど欧米諸国の撤退に伴いロシアの存在感が増しています。また、天然資源の利権獲得や国連での支持票確保も目的の一つです。
プーチン大統領は、40以上のアフリカ諸国と軍事協力協定を結び、武器供与も実施していると明らかにしています。ロシアの影響はアフリカ大陸全体に広がっており、軍事、経済、技術面での連携が深まっています
ロシアが関与する理由
地政学的・外交的な目的
- 欧米や中国に対抗し、自国の地政学的影響力を拡大するため。
- 国連など国際社会での支持を確保し、ウクライナ侵攻後の国際的孤立を回避するため。
- 多数のアフリカ諸国(国連54票)の取り込みで外交的な防波堤を築いている。
経済的利益の追求
- 希少鉱物や石油、金など、アフリカの豊富な天然資源や鉱物利権を獲得するため。
- 経済制裁を受ける中、アフリカとの取引や密輸(影のタンカーなど)で収入源を確保したい思惑もある。
安全保障・軍事的狙い
- アフリカに軍事拠点や協力国を確保し、欧米の軍事的影響力を相対化するため。
- 過激派組織やテロ対策、また国内の政治的安定への貢献を名目とした軍事協力の拡大。
対アフリカ戦略の特徴
- 欧米と異なり、内政不干渉(人権状況に口出ししない)というスタンスで現地指導者層の支持を集めている。
- ワグネルといった民間軍事会社を介して非公式なネットワークや武器供給、傭兵派遣による関与も大きい。
以上のように、ロシアの対アフリカ戦略は多面的で、外交、経済、軍事の各次元で自国利益の最大化を狙った関与となっています。
2025年10月09日 主要国がボイコットした「習近平閲兵」 「世紀の大祭典」と中国自賛 独裁国家・貧困国家の「盟主」に
中国の北京で2025年9月3日に開催された「抗日戦争勝利80周年記念」大規模軍事パレード(閲兵式)において、主要国の多くがボイコットしたことが話題となっています。この式典は中国が「世紀の大祭典」として自賛しましたが、実際には西側諸国やアフリカの主要国など、多くが不参加で中国の孤立を示す結果となりました。
背景・内容
- この行事は中国が抗日戦争勝利80周年を称えたものであるが、中華人民共和国は1945年にまだ存在しておらず、この記念自体に歴史的な矛盾があると指摘されています。
- 式典には26カ国の首脳級が出席したものの、西側の主要国の多くは参加しませんでした。
- 出席したのは主にロシアのプーチン大統領や北朝鮮の金正恩総書記など、中国と親しい一部の国々で、西側と対立する枢軸を象徴する構図でした。
- インドネシア、マレーシアなど東南アジアの一部はバランス外交として参加しましたが、アフリカの主要国の多くは前回参加したにもかかわらず今回は首脳級が不参加でした。
- 韓国は今回出席せず、国内の対中感情悪化や韓中関係の冷え込みを反映しています。ただし国会議長の参加でバランスは取られました。
- 式典や軍事パレードは中国の対米軍事的圧力を示す場ともなり、最新兵器の展示や米国への武力示威の意味合いを持ちました。
国際政治的影響
- 今回のボイコットは中国の国際的孤立感を助長し、独裁体制である中国共産党の体制の脆弱さや経済問題の深刻さを浮き彫りにしました。
- 一方で中国は上海協力機構(SCO)を軸としたユーラシアでの影響力拡大を強めており、その盟主としての地位を国内的なプロパガンダで誇示しています。
- 軍事パレードの政治的意図は明確で、台湾統一や国家主権強化を強調し、対米対抗の姿勢を鮮明にしました。
このように「習近平閲兵」は国際的には大規模ボイコットにより孤立の象徴となった一方、中国国内では「世紀の大祭典」として独裁国家かつ貧困国家としての盟主であるかのように自賛されました。外交的には多国間の陣営対立の深刻化を映し出しています。
アフリカで難民を排出している主な国
- 南スーダン:
約230万人の難民が発生。2011年の独立後、内戦により大量の難民が出ている。 - コンゴ民主共和国:
紛争や内乱によって難民が多発。 - スーダン:
ダルフール紛争などにより約250万人の難民・国内避難民が発生。 - ソマリア:
長期にわたる内戦と紛争で多数の難民を生んでいる。 - 中央アフリカ共和国:
紛争で多くの難民が発生。 - ルワンダ、ブルンジ:
過去の内戦や紛争の影響で難民が発生。 - エチオピア:
紛争による難民増加。
その他、アンゴラも過去の内戦で難民を排出していた。
これらの国々の紛争や内戦が主な難民発生原因となっています。また、難民が流出する他に、国内における国内避難民も数多く存在します。
参照元によると、2022年のデータではアフリカの難民主な出身国ランキングとして南スーダン、コンゴ民主共和国、スーダン、ソマリア、中央アフリカ共和国が上位に位置しています。
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