「現地離れても悲劇を伝えていく」国境なき医師団スタッフ ガザから帰国(2023年11月6日)
パレスチナのガザ地区で医療支援に当たっていた、国境なき医師団の白根麻衣子さんが状況の悪化を受け、帰国しました。
白根さんは5日夜遅く羽田空港に到着しました。
空港では国境なき医師団の関係者らが出迎え、白根さんの無事を喜んでいました。
国境なき医師団 白根麻衣子さん:「空爆が始まってから本当に長くてゴールが見えないマラソンのようでしたが、今、こうやって日本に帰ってこられて、本当にほっとしています。(飛行機の)窓から東京(夜景)を見ると本当にきれいだな…と思ったけど、私が過ごしてきた(ガザの)1カ月は同じ空なのに全然違いました。(ガザの)人々は電気のない真っ暗のなか見える光は、空爆やロケット弾の光でガザの今の夜は本当に真っ暗でした」
白根さんは、現地を離れざるを得なかったことを悔みながらも、現地で起きている悲劇を伝えていきたいと話していました。
ガザ退避 涙ながらに会見 国境なき医師団 日本人女性
イスラエル軍の空爆が始まってから、パレスチナ自治区ガザ南部に避難し、3日前にラファ検問所からエジプトに脱出した、国境なき医師団の白根麻衣子さんが、日本時間4日午後に会見し、「家族の支えがあって耐えることができた」と涙ながらに語った。
国境なき医師団・白根麻衣子さん「(母が)あなただったら大丈夫、信じて待っていると言い続けてくれた。3週間乗り切れたのは、家族の支えがあったから」、「昼夜問わずミサイルが発射されて、南部に避難したにもかかわらず、空爆が絶えることなく続いていました。人々が外に座って、雨や空爆の音に耐えながら、子供たちが本当に心細そうにしていたり、泣いていたのが忘れられない」
白根さんは、「病院や学校が空爆を受けていた。無差別攻撃は直ちにやめてほしい」と訴えていた。
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