シャインマスカットのライセンスが問題化しています
世界的な農産物のライセンス収入はどのような例がある?
世界的な農産物のライセンス収入の代表的な例として、日本の岩手県八幡平市(旧安代町)が展開する「安代りんどう」のケースがあります。この事例では、りんどうの育成者権と商標権、栽培技術のノウハウをニュージーランドやチリなど南半球の農家にライセンスし、EU向けに生産・出荷しています。このグローバルなリレー出荷モデルにより、欧州市場での需要を生み出し、ライセンス収入を得て品種改良や年間出荷体制の構築につなげています。また、北半球や東アジアの国々にはライセンスを出さず競合回避しているのも特徴です。この取り組みは農業知財を活用した海外展開の成功例として注目されています。
さらに、ニュージーランドのキウイフルーツ大手ゼスプリは、世界50カ国以上に輸出し、種苗販売や商標使用料のライセンス収入が数百億円規模に達しています。生産時期の限界を北半球と南半球の生産者をつなぐことにより克服し、通年供給を実現するビジネスモデルも確立しています。
これらの例は、単なる生産ではなく、知的財産権(育成者権、商標権、特許権)をベースにしたライセンス契約を通じて農産物の価値向上と収益化を図る先進的な農業ビジネスモデルです。こうした知財活用により海外市場の拡大と知財の保護・管理が可能となっており、世界的にも注目されています。

2025年10月02日 橋下徹氏、“シャインマスカット騒動”で小泉進次郎農水相を擁護「ライセンス商売は最高のビジネスモデル」
この記事では、元大阪府知事の橋下徹氏が、シャインマスカットの品種流出やライセンス問題で批判を受けている小泉進次郎農水相を擁護したことが取り上げられています。
橋下氏は「ライセンス商売は先進国における最高のビジネスモデル」だと強調し、日本の貿易赤字を補う収益源として特許やライセンスによる利益獲得の重要性を説きました。自国での生産販売だけでなく、海外に栽培権を与えて現地生産で収益を上げる仕組みは理想的とし、小泉氏がもっと積極的に主張すべきだと述べています。
一方で、生産者やJA山梨は輸出に支障が出る点や国内農家への打撃を懸念し抗議、ネット世論でも「小泉擁護」に対して疑問の声が出ています。
要するに、この問題は「国内産地保護」と「ライセンス収益による国益拡大」の両立が難しい点にあり、橋下氏は後者を重視して小泉氏を支持している状況です。
話が面白い人になるために「どう読むか」「どう鑑賞するか」の技術を解説した新書です。本書によると、話が面白い人とは単に面白いエピソードを持っている人ではなく、読んだ本や観た映画、漫画などの内容を深く読み解き、その解釈を面白く語れる人のことです。
具体的には、話を面白くするには以下のような「鑑賞の技術」が必要だとします。
- 比較:他の作品や話と比べてその違いや特徴を捉える
- 抽象:テーマや共通する概念を言葉にして整理する
- 発見:作品に明示されていないけれど重要なポイントを見つける
- 流行:時代性や共通の価値観として捉え語る
- 不易:変わらない普遍的なテーマや本質を意識する
これらの技術を使い、作品の面白さや意味を深く理解し、それを即座に伝える力を養うことが「話が面白い人」になる鍵です。著者自身もこの方法で読み解き、話す内容を「ネタ」に変える習慣を持っています。要は、単にインプットするだけでなく、それをどう味わい、解釈し、外に出すかに重点が置かれています。
読書やコンテンツ鑑賞を「面白い話を仕込む」と捉え、その読み方が話の面白さにつながるという視点が特徴的です。話が苦手な人や雑談が苦手な人が参考にしやすい実践的な技術書と言えます。

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