2025年10月23日 トランプ大統領、バイナンス創業者で盟友のチャンポン・ジャオを恩赦
トランプ大統領は2025年10月23日に、暗号資産取引所バイナンスの創業者であり盟友のチャンポン・ジャオ(CZ)に恩赦を与えました。ジャオはマネーロンダリング防止法違反で有罪となり、2023年に4か月の禁錮刑を服役し、CEOを辞任しています。恩赦は彼の連邦有罪判決を事実上無効にし、トランプ政権による憲法上の権限行使によるものです。背景には、ジャオがトランプ一族の暗号資産事業「ワールド・リバティ・フィナンシャル」を積極的に支援し、5月にはこの事業が発行するステーブルコイン「USD1」がバイナンスで取り扱われ、SECがバイナンス訴訟を取り下げるなど、トランプ一族との関係の深さがあるとされています。
ジャオは2024年4月に43億ドルにのぼる和解の一環として罪を認め、その後刑務所に入りましたが、2024年中に釈放されて以降は米国外に留まり、バイナンスでの役職を持つことは禁じられています。また、恩赦に対しては政権内や規制当局、議員からの反発も予想されているなど議論が続いています。
この恩赦は、トランプ政権がバイナンスおよびジャオ氏との関係を重視し、金融規制からの緩和を示す動きと見なされています。

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