薛剣の発言スタイルは「中国国内向け戦狼外交」

ペルソナ・ノン・グラータ / 薛剣 / 呉江浩

薛剣

薛剣(中国・駐大阪総領事)は近年、SNSや公的発言で日本および台湾政策について過激かつ物議を醸す発言を繰り返している。あなたが挙げた言動について、時系列ごとに実際に報道された事実と社会的反応をまとめる。

2021年「台湾独立=戦争、はっきり言っておく!」

  • 2021年、薛剣氏は自らのSNSで「台湾独立=戦争、はっきり言っておく」と発言。この投稿は日本・台湾内でも大きな批判を浴び、外交官として一線を超えた威嚇発言と受け取られた。​

2021年「反中マスコミは発狂している」

  • 日本のマスコミが中国に対して強い批判姿勢を取り、ときに過剰反応的に報道しているというニュアンスで使われているようです。特にウクライナ情勢やロシアと中国に関する報道で片方の視点に偏って、反中・反ロシアの傾向が強まっているとの指摘も見られます。

2023年「日本メディアは犯罪者をかばう報道」

  • 2023年に関しては明確な大手報道でこの発言が取り上げられた形跡は直近ソースでは確認できない。他の年次の発言に比べ、2023年の同種発言は記憶喚起や直接的な引用は乏しい。

2023年「アメリカは好戦的な破壊王」

  • アメリカが世界中で紛争を追求している様子を強調したものとして見られます。「好戦的なアメリカ様、破壊王として世界中で紛争を追求している」という言葉が中国側などからの批判の中で使われていることがわかります。

2024年「比例はれいわ」

  • 2024年10月、衆議院選期間中、薛剣氏はSNSで「比例代表の投票用紙には『れいわ』とお書きください」と日本の有権者に直接呼びかけたことで、明確な内政干渉とされ日本政府が抗議。外交官による特定政党支持の明瞭な呼びかけは前例がなく、重大な国内問題として波紋を広げた。​

2025年10月「自衛隊は自称民主主義国家のぐずぐずのろのろ軍団」

  • この趣旨に近い表現が薛剣氏のSNS等であったとの報道は見当たらない。ただし2025年秋、台湾有事関連の日本政府発言を繰り返し批判していた事実は複数報道されている。​

2025年11月「高市早苗首相の汚い首は斬ってやる」

  • 2025年11月、日本の高市首相が台湾有事時の集団的自衛権行使に言及したのに対し、薛剣はSNSで「その汚い首は斬ってやる」と投稿。この発言は「外交官による殺害予告」として国内世論を激しく揺るがし、政府も中国側に抗議したが、中国側は逆に高市発言を非難し薛剣を擁護。一方でこの投稿は後に削除された。​

冷静に見れば、薛剣の発言スタイルは中国国内向け「戦狼外交」としての自己演出、中華ナショナリズム激励、在日世論分断や政権揺さぶりを意図している。だが、2024-25年にかけてその暴言は国家間の緊張を臨界点に近づけ、逆に日本国内保守層の反中意識も急速に増幅させている。

とりわけ2025年11月の「首斬り」発言は前代未聞の暴言であり、外交官個人の蛮行を超えた「国家意思としての恫喝」と受け止めるべきレベルだ。高市政権や日本政府の対応が鈍い場合、自国政治への不信・猜疑心を一部国民がさらに強めるだろう。​

現時点で日本政府は形式的抗議に終始しており、中国側の謝罪や薛剣の処分は一切ない。皮肉な事に、こうした暴言は日本社会の対中世論を硬直化させ、日中関係の信頼回復をほぼ不可能な水準まで退行させている。

 

 

この危険なポストをした薛剣氏を知らない人へ。
2021年に「台湾独立=戦争、はっきり言っておく!」と脅し
2023年日本メディアを「犯罪者をかばう報道」と馬鹿にし
2024年には「比例はれいわ」と選挙干渉し
2025年10月自衛隊を「自称民主主義国家のぐずぐずのろのろ軍団」と侮辱したあの人です。