2025年10月16日 ミャンマー詐欺拠点が大規模拡張 7か月で異例の拡大速度
ミャンマー国境近くの犯罪組織の詐欺拠点「KKパーク」が、過去7か月で異例の速さで大規模に拡張しています。この拠点は新たな建物を多数建設中で、米イーロン・マスク氏の通信衛星サービス「スターリンク」を約80基も屋上に設置し、通信遮断を回避しながら詐欺行為を継続しています。
2025年初めにタイ当局が通信遮断作戦を行ったものの効果は薄く、代替通信網の整備と施設拡張が進みました。詐欺の手口はロマンス詐欺や「豚の食肉解体詐欺」などSNSを悪用したもので、多くが中国系犯罪組織やミャンマーの民兵組織の支配下にあります。
一連の摘発で約7000人が救出されましたが、多くの被害者は拘束され続けており、人身売買や詐欺の温床と化しています。現地は治安の空白と技術拡散が犯罪組織の急成長を助長している状況です。この国際問題は、中国、ミャンマー、タイの合同取り締まりにも関わらず根絶には至っていません
2025年02月21日 「毎日殴られた」「臓器を売るぞと脅された」救助された人々がミャンマー詐欺拠点の実態を語る（字幕・20日）
ミャンマーとタイの国境地域にある特殊詐欺拠点では、多くの外国人が人身売買の形で連れ込まれ、詐欺行為を強要されていた。被害者の中にはエチオピア出身のヨトル氏などが含まれ、総勢260人が救出されてタイに移送された。国連によれば、世界中から数十万人が同様の被害を受けているとされる。
問題が国際的に注目されたきっかけは、嘘の求人でタイに誘われた中国人俳優がミャンマー側で拉致された事件だった。彼は後に救出・帰国している。
タイのペートンタン首相によると、さらに約7000人がミャンマーの詐欺施設から救出され、タイへの移送を待っているという。そのうち約600人の中国人は順次帰国予定。
救出された人々の証言では、メッセージアプリを使い1日20時間も詐欺に従事させられ、愛情を偽装する「ロマンス詐欺」に関わらされた例も多いという。バングラデシュ出身のファイサル氏は「愛している」と言わせた直後に送金を促すよう命じられたと話し、ノルマを達成できない場合は暴行を受けたと証言。「自分たちは詐欺師ではなく、被害者だ」と訴えた。
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