2chの意見ほど、ケーズのひとり勝ちではないような・・・

  • 中国の株価が下落。
  • 中国人による爆買いが霧散。
  • ビックとヨドの売上が減る。
  • ヨドバシはネット通販が好調らしいが。

2015.07.03

家電量販大手5社の業績が出そろった。年間売上高比較でのベスト5とそれぞれの対前年比増減は次の通りだ(特記がないものは2015年3月期決算数値)。

  • 1位ヤマダ電機、1兆6643億円(12.1%減)
  • 2位ビックカメラ、8120億円(15年8月期予想、2.1%減)
  • 3位エディオン、6912億円(9.8%減)
  • 4位ヨドバシカメラ、6515億円(5.7%減)※非上場のため、6月24日付日経MJの推定値より
  • 5位ケーズホールディングス(HD)、6371億円(9.1%減)

14年4月に消費税が増税され、その直前に駆け込み需要が起こったため、その反動減で各社は軒並み売り上げを落として苦戦したことが見て取れる。ところが、上位5社を経常利益額で並べ直すと、順位が大きく動く。※以下、社名、経常利益(対前年比増減)、売上高経常利益率

  • 1位ヨドバシカメラ、511億円(3.8%減)、7.8%
  • 2位ヤマダ電機、355億円(29.2%減)、2.1%
  • 3位ケーズHD、258億円(17.9%減)、4.0%
  • 4位ビックカメラ、205億円(14.6%減)、2.5%
  • 5位エディオン、111億円(25.3%減)、1.6%

ヤマダ、エディオン、ケーズHDは年商を1割前後下げたが、その結果として経常利益額は2~3割近く下げている。ビックカメラに至っては、売上高2.1%減に対して経常利益は14.6%下がる。ヨドバシ以外の4社の利益実現を「脆弱経営」だと非難するのは当たらないだろう。トップ(売上高)が減ればボトム(最終利益)が大きく減るというのはむしろ通常の出来事といえるからだ。
アマゾンより速い!ヨドバシ.comがスゴすぎる?ヤマダと真逆、卓越した非常識経営


ひと目では比較しにくい。

  • ヤマダ[連結事業] カラーテレビ7、ビデオ3、オーディオ2、冷蔵庫8、エアコン6、情報家電28、他46(2015.3)
  • ケーズ[連結事業] 音響商品3、映像商品11、情報機器30、家庭電化商品34、季節商品15、他7(2015.3)
  • ビックカメラ[連結事業] 音響映像商品19、家庭電化商品29、情報通信機器商品34、他18(2014.8)
  • エディオン[連結事業] テレビ6、ビデオ5、エアコン8、他家電35、パソコン14、携帯電話10、他OA機器2、他20(2015.3)

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