かつてのアメリカで見られた「ガレージで自ら車を世話し、長く愛用するスタイル」は失われつつあります

アメリカで「新車を買うな」と言われる衝撃の理由||日本車のイメージが変わり始めている…

アメリカにおける新車市場の現状と日本車の評価に関する変化について要約します。

車の複雑化と「修理不能」な現状

現代の新車はエンジンの調整といった物理的なメンテナンスが不可能になり、精密機器のような複雑な電子制御が主流となっています。

自動車エンジニアの視点では、実用的な設計よりもシミュレーションやソフトウェアが優先されており、実車テストが不十分なまま顧客に販売されている実態が指摘されています。

センサー一つ、あるいは基盤の小さなショートだけで走行不能に陥り、さらに接触事故でも安全支援機能(レーンアシスト等)の再設定が必要になるため、修理代が数十万円規模に跳ね上がる「地獄」のような状況が生じています。

韓国車のトラブルと日本車への飛び火

アメリカで普及している韓国メーカー(現代・起亜)では、購入から短期間でエンジンや電子系統に致命的な不具合が発生する事例が相次いでいます。

特に「起亜ボーイズ(Kia Boys)」と呼ばれる、USBケーブル一本で車を盗む手法がSNSで拡散された事件は、基本的な盗難防止装置の欠如という構造的欠陥を露呈させ、保険加入を拒否される事態にまで発展しました。

また、信頼の象徴だったトヨタでさえ、新車(グランドハイランダー)のエンジン交換や不誠実な買戻し対応が批判されており、「トヨタでさえもはや昔のような信頼性はない」という声がアメリカ国内で広がり始めています。

サブスクリプション化と消費文化の歪み

自動車メーカー各社は、元々車に備わっているシートヒーターやリモート始動、GPS機能などに対して、月額料金を徴収する「サブスクリプション」モデルを導入し始めており、消費者の強い反発を買っています。

背景には、アメリカの「壊れる前にローンで新車へ乗り換え続ける」という使い捨てに近い消費文化があり、これがメーカー側の「耐久性を軽視した車作り」を助長している可能性も示唆されています。

かつてのアメリカで見られた「ガレージで自ら車を世話し、長く愛用するスタイル」は、過剰なテクノロジーの導入と企業の利益追求によって失われつつあります。

 

 

新しい技術が必ずしも安全や利便性に直結しない

EVシフトの減速によりハイブリッド車が再評価されていますが、今後は次世代のソフトウェア定義車両(SDV)への投資が鍵となります。

  1. 中国では事故おこした際にドアノブのない車から出られず焼死する事例が複数報告されている
  2. タッチパネルで操作するタイプより、従来のボタン式へ回帰する傾向がある

など必ずしも新しい技術が正しい訳では無い。SDVはすぐに飛びつかず様子を見たほうがいい。EVがハイブリッドや内燃車に回帰したような事態になるかも

新しい技術が必ずしも安全や利便性に直結しないというご指摘は、現在の自動車業界の大きな転換点を示唆しています。特に中国での事故や欧州の規制動向を見ると、過度なデジタル化への揺り戻しが明確に起きています。

中国におけるドアノブ問題と法規制の転換

中国では、テスラが普及させた「フラッシュハンドル(格納式ドアノブ)」を採用したEVによる悲劇的な事故が相次ぎました。

2024年から2025年にかけて、Xiaomi(シャオミ)やファーウェイ傘下のブランド(AITO)などの車両が事故を起こした際、電源喪失によってドアノブが展開せず、車内に閉じ込められた乗員が救助されずに死亡するケースが報告されています。

これを受け、中国政府(工業情報化部)は極めて異例のスピードで動きました。

  • 2027年からの禁止: 2027年1月1日以降に販売される全ての乗用車に対し、電気に頼らず外側から物理的に開けられる「機械式ドアハンドル」の装備を義務化する新基準を決定しました。
  • 猶予期間: 既存の承認済みモデルについても2029年までに設計変更が求められます。

「デザインや空力」よりも「生命の安全」を優先せざるを得ない状況まで追い込まれた結果と言えます。

欧州での「物理ボタン」への回帰

利便性の面でも、すべてをタッチパネルに集約する傾向にブレーキがかかっています。

  • Euro NCAPの格付け変更: 欧州の安全評価機関「Euro NCAP」は、2026年から評価基準を厳格化します。最高評価(5つ星)を獲得するためには、ウインカー、ハザードランプ、ワイパー、ホーン、SOSボタンの5項目について、タッチパネルではなく「物理的なスイッチ」を装備することが必須条件となります。
  • 視認性と安全性の両立: 走行中に画面を凝視してメニューの階層を探る行為は、スマホの「ながら運転」と同じリスクを伴います。フォルクスワーゲンなども、不評だったステアリングのタッチセンサーを廃止し、物理ボタンへ戻す方針を打ち出しています。

SDV(ソフトウェア定義車両)の盲点

SDVはソフトウェアの更新で車の機能を後付けできる利点がありますが、以下のリスクが「様子見」の理由として挙げられます。

  • サイバー攻撃のリスク: ネットワークに常時接続されるため、ハッキングによる遠隔操作やシステムダウンの危険性が常につきまといます。
  • ハードウェアの寿命との乖離: ソフトウェアは数年で進化しますが、車体(ハードウェア)は10年以上使われます。スマホのように数年で買い替えるわけにいかない車において、旧型ハードウェアが最新ソフトの負荷に耐えられなくなる懸念があります。
  • 信頼性の欠如: 前述の中国の事例のように、ソフトウェアの不具合や電源遮断が物理的な脱出を妨げるという「致命的な欠陥」が、高度化によって隠れてしまうリスクがあります。

自動車は「動く精密機器」である前に、まず「命を守るシェルター」でなければなりません。ハイブリッド車が再評価されているように、過度なハイテク化を削ぎ落とした、アナログとデジタルのバランスが取れた車への回帰が、今後の主流になる可能性が高いと考えられます。

 

 

中古のエンジン車を買ったほうが安心かも

今は仕事を引退して、週に2回位しか車を運転しない生活。これだと中古のエンジン車を買ったほうが安心だと思っている。マニュアル車を買いたいところだが、そもそも台数が少ないから選択肢が限られる。また近年のCVTはマニュアル車より低燃費だそうで、迷っている

「押しがけ」ができるマニュアル車

万が一バッテリーが上がった時にマニュアル車は「押しがけ」ができる。数人で車を押してクラッチを繋ぐとエンジンがかかるという仕組みだ。2000年代初頭に仕事で訪問した先で起きて、家主に教えてもらい、実際にエンジンがかかって事なきを得た経験がある

アフリカには1990年以前の車を送る

2010年頃に「日本に来た中東の中古車輸出業者」と話をする機会があった。「アフリカには1990年以前の車を送っている。構造が単純で修理ができるから」と言っていた

シフトレバーがパーキングで固定されるオートマ車

5年前の経験だが、オートマ車でバッテリーが上がったらシフトレバーがパーキングで固定されてしまった。道路脇に寄せて後続車の邪魔をしないように移動させようとしてもシフトレバーが動かなかった事がある。パーキングだから車を押しても動かせなかった。意図せず通行の邪魔をしてしまった

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