「力による平和」を重視
イタリアのジョルジャ・メローニ首相は、ウクライナ戦争に対して「ウクライナへの断固たる支持」と「現実的な外交路線の模索」という二段構えの姿勢をとっています。
主な考え方と最新の動向は以下の通りです。
ウクライナへの一貫した支持と連帯
メローニ首相は就任当初から一貫して、ロシアの侵略を非難し、ウクライナを全面的に支持しています。
彼女は「力による平和」を重視しており、ウクライナが弱体化した状態での和平は「不当な平和の押し付け」につながると主張しています。
そのため、軍事・経済・人道の各面でウクライナを支え続けることが、将来的な公正な平和への唯一の道であると考えています。
外交解決へのシフトとロシアとの対話
2026年に入り、メローニ首相は戦争終結に向けた外交的な動きを強めています。
最近の記者会見では、ヨーロッパがロシアとの直接対話を再開すべきだという考えを示しました。
これは、交渉の場においてヨーロッパが影響力を維持し、アメリカ主導の交渉に依存しすぎないようにするための現実的な判断と見られています。
ただし、無秩序な対話はプーチン大統領を利するだけだと警告しており、EUとして一致団結したアプローチをとることを強調しています。
イタリアの役割と制約
メローニ首相は、イタリアが西側諸国(米英など)と他の欧州諸国との間の「橋渡し役」を担うべきだと考えています。
一方で、イタリア独自の制約や方針も明確にしています。
イタリア軍のウクライナ派遣は、一貫して否定しています。
NATOの集団自衛権(第5条)をモデルにした、ウクライナへの強力な安全保障枠組みの構築を提唱しています。
トランプ米大統領の平和工作に対しては、それが「公正かつ永続的な平和」につながるのであれば支持する姿勢を見せています。
国内の世論と政権内の調整
イタリア国内では、人道支援には賛成でも、軍事支援の継続には慎重な意見が根強くあります。
メローニ首相は、政権内の親ロシア的な勢力や国民の「支援疲れ」に配慮しつつも、国際社会におけるイタリアの信頼性を守るために、ウクライナ支持の旗印を降ろさないバランスの難しい舵取りを続けています。

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