サハラ砂漠は人類が作ったのか?
賛成・支持する説
- 考古学者デイヴィッド・ライト(2017年頃に発表)が提唱した仮説で、人類が農耕を始め、森林を焼き払ったことで環境変化が起こり、サハラの砂漠化が加速したとされる。
- 約8000年前、ナイル川周辺に人類が定住し、森林伐採や放牧を進めた結果、植生が失われ土壌流出が進行。これにより降雨パターンが変化し、乾燥化が定着した可能性がある。
- 現代でも森林破壊が局地的な気候変動を引き起こすことが観測されており、「昔も同様の影響があったのでは」と推測されている。
否定・慎重な立場
- サハラの砂漠化は主に地球規模の「ミランコビッチ・サイクル(地球公転軌道や地軸の変動による気候変化)」が原因とするのが主流説。
- サハラは過去にも数千年単位で「緑のサハラ」と「砂漠のサハラ」を繰り返しており、これは人間が存在しない時代から起きていた。
- 8000年前の人類の人口(全世界で約500万人規模)は少なく、大規模環境変化を起こす程の伐採や焼き払いをできたか疑問視されている。
- 科学的な証拠(花粉分析、土壌堆積物、動物化石の変遷など)からも、乾燥化はおおむね天文的要因と一致して進行しているとみられる。
現在の研究状況
- 主流的には「軌道変化による自然現象」という見方が強い。
- しかし近年は「人類の活動が乾燥化を加速・固定化した可能性もある」として、人為的要因と自然要因の複合作用が検討されている。
- 例えば「森林伐採によって局地的な降水量が減り、その影響が広域の気候系に波及したのではないか」といったシナリオが議論されている。
- 決定的な証拠はまだなく、「サハラ砂漠は人類起源」と断定できる段階ではないが、学問的には興味深い挑戦的テーマとなっている。
まとめると、サハラ砂漠の成立は「自然の気候変動によるもの」が基本説ですが、人類の農耕や森林破壊が砂漠化のスピードや範囲を広げた可能性については研究が続けられている、というのが現状です。
緑のサハラ時代とは
- 今から約1万2000年前〜5000年前のあいだ、サハラは現在のような荒廃した砂漠ではなく、草原と樹木が広がる「サバンナ」のような景観だった。
- この時代は「アフリカ湿潤期」(African Humid Period)とも呼ばれ、サハラ一帯には湖や川が存在し、雨が比較的豊富に降っていた。
- これは地球の軌道の変化(ミランコビッチ・サイクル)によって夏の太陽光が強まり、アフリカモンスーンが北上したことで雨量が増えたためと考えられている。
湖と川の存在
- 現在サハラにある「チャド湖」は当時は巨大で、面積はカスピ海に匹敵するほどだった。
- サハラ内部には大小の湖や川がいくつもあり、その周辺には湿地帯や森林が広がっていた証拠がある。
- 地下に眠る「化石の川」や「化石の湖」の跡が衛星観測などによって確認されている。
動植物と人類の活動
- サハラにはゾウ、キリン、ライオン、カバ、ワニなど、現在のサバンナのような大型動物が多数生息していた。
- 洞窟壁画や岩絵(タッシリ・ナジェールなど)には、当時の人々が牛を飼い、魚を捕まえ、動物と共に暮らしていた様子が描かれている。
- 人間は狩猟採集から牧畜・農耕へ移行しつつあり、豊かな環境に支えられて文化を築いた。
その後の変化
- 約5000〜4000年前から徐々に雨が減少し、湖が干上がり、動植物も姿を消して砂漠化が急速に進行。
- この変動は人類の農牧活動による加速も議論されているが、基本的には地球の気候変動の周期に沿ったものとされる。
- サハラの人々は乾燥化を逃れるようにナイル川流域や西アフリカへ移住し、初期文明(古代エジプトや西アフリカ集落形成)に影響を与えたと考えられている。
まとめると「緑のサハラ」は、湖と草原に満ちた豊かな大地で、サバンナのように多くの動物と人類が生活していた時代でした。その後の気候変動で急速に砂漠化したことが、アフリカの文明史にも大きな影響を与えたのです。
サハラ砂漠の歴史
サハラ砂漠の歴史は非常に古く、約50万年前から人類の定住が始まったとされる。元々は湿潤な気候で、野牛などの狩猟が行われていたが、約2万年前から1万2千年前にかけてサハラ砂漠は最大の範囲に拡大し、その後、最終氷期の終わりとともに湿潤化し約8000年前に最も緑豊かな時期を迎えた。その後徐々に乾燥が進み、現在のような砂漠地帯となった。サハラは古代から北アフリカと西アフリカを結ぶ交易路として重要で、3世紀ごろからラクダの普及とともに砂漠を越える商取引が拡大。イスラム帝国の北アフリカ征服により、イスラム文化と交易がさらに盛んになり、サハラ交易は塩と金を中心に繁栄した。1040年にはイスラム改革運動が起こり、ムラービト朝が成立。13世紀以降はマリ帝国が交易の中心となった。19世紀から20世紀には欧米列強が分割支配し、第二次世界大戦後に多くの国が独立した。サハラの歴史は気候変動と人類の交易活動、政治変動が密接に関連している。
サハラ砂漠でLINEに驚き
主婦 泉田順子 (東京都 55)
娘とモロッコを旅し、サハラ砂漠でキャンプをした。移動でラクダを引いてくれたのはターバンを巻いた22歳の青年。1時間半、落とされないようにつかまりながら砂漠の風と沈むタ日を楽しんだ。途中の撮影ポイントで、青年は娘に「LINEのIDを交換を交換しよう」と言った。テントに着けば無料Wi-Fiが飛んでいると言う。砂漠の真ん中でもスマホが使えるのかと驚いた。帰国後、小中学校へのスマホ持ち込みが許可されるというニュースが流れていた。このような環境で成長した子どもたちは、「使わない時は使わない」という当たり前のことが出来なくなるのではないか。スマホ漬けの子どもを作るのは反対だ。
YouTubeやTikTokで人気の親孝行系親子YouTuber「親子バラエティ」による初のエッセイで、2025年6月4日にKindle版も含めて発売されました。
内容は、父親が「有名になりたい」という夢を持ち、それを息子がサポートしながら親孝行や家族の絆をテーマにSNS発信を始めた経緯や経験を綴ったものです。もともと家族関係があまり良くなかったところから、親子の努力で家族が愛で満たされていく過程がリアルに描かれています。
構成は「YouTubeを始めた話」「家族の歴史」「親孝行の素晴らしさ」「家族の形」の4章に分かれ、家族に悩む人や親孝行のヒントを求める人に特におすすめの一冊です。
コメント