地球の淡水は大幅に減少。主因は地下水の過剰利用、温暖化、干ばつの深刻化
淡水がかつてない速度で失われている。22年分の衛星観測が示す深刻な現実
世界の淡水は過去20年以上にわたる衛星観測データから劇的な速度で失われていることが明らかになりました。アリゾナ州立大学中心の国際チームが分析した結果、主な原因は「地下水の過剰利用」「温暖化」「干ばつの深刻化」で、特に地下水過剰汲み上げが淡水喪失の68%を占めています。淡水の減少は世界中の陸地面積で広がり続け、毎年日本の面積の2倍以上の地域が乾燥地帯化しており、その影響は世界人口の75%に及んでいます。また、北半球では4つの大陸規模の「メガ乾燥地域」が形成されていると指摘されています(北米南西部・中米、アラスカ・カナダ北部、ロシア北部、中東・北アフリカ・パンユーラシア地域)。
2014年のメガエルニーニョ以降に淡水の減少が著しくなり、その後回復せず、長期的な干ばつが続いていることが衛星データで示されています。これは陸地の総淡水量(地下水、氷雪、土壌水などを含む)が減少し続けていることを意味し、このまま進めば食料・水資源の供給、生物多様性、そして海面上昇や世界の政治的安定にも深刻な影響を及ぼす懸念があります。
研究チームは持続可能な水資源の管理と各国の国際協力の必要性を強調しており、地下水の過剰利用を抑制することが特に急務とされています。また、地下水が海に流れ込むことで海面上昇への寄与も大きいと指摘されています。
この研究成果は科学誌『Science Advances』に2025年07月25日に掲載されており、世界銀行の今後の報告書にも反映される予定です。
要点をまとめると:
- 地球の淡水は過去22年間の衛星データから大幅に減少。
- 主因は地下水の過剰利用、温暖化、干ばつの深刻化。
- 毎年日本の面積の2倍以上の地域が乾燥化し、75%の世界人口に影響。
- 北半球に4つの「メガ乾燥地域」が出現。
- 2014年以降、干ばつが継続し淡水量は回復していない。
- 海面上昇の原因にもなり、世界の安定を脅かす可能性。
- 持続可能な水管理と国際協力が必要との結論。
これらは衛星観測と国際的な研究チームによる2025年の最新科学的知見に基づいています。
2050年に人類の半数が水と食料の不足に見舞われ、赤道は灼熱地獄に
サイエンス「2050年、50億人が食料と飲料水の危機に直面する」2050年に人類の50億人が水と食料不足に陥る
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- 意識せず、奴隷を従えている。
- 生産者から物を買う。生産国から物を買って輸入する。
- 工業製品は高く、農水産物は安いという価格差を突いて、奴隷制を敷いている。
- 地球規模だから意識しないで済んでいるし、良心の呵責に苛まれることもない。
- 場所が離れているから、目にすることもない。
- 「世界には、海外旅行をすることなく一生を終える人が大半」「日本に生まれてよかった」なんかおかしいぞ。
- 人口爆発、食糧不足、水不足、仮想水。この仮想水から現代の奴隷制度を考えるに至った。
- 仮想水という言葉があるなら、仮想奴隷でどうか。
仮想水 – Wikipedia
農産物・畜産物の生産に要した水の量を、農産物・畜産物の輸出入に伴って売買されていると捉えたものである。ヴァーチャル・ウォーターともいう。世界的に水不足が深刻な問題となる中で、潜在的な問題をはらんでいるものとして仮想水の移動の不均衡が指摘されるようになってきた。
第二次世界大戦以降、植民地制度はなくなった。しかし眼に見えない形で、間接的な支配は続いている。欧米諸国もあえて口には出さないし、論じることはない。
我々自身は深く考えることはないけど、支配構造を維持するためのも社会の歯車として機能している。