福建省 福州市 晋安区 鼓嶺(鼓岭) クリヤン Kuliang

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代々受け継がれる中米友好のクリヤン村の物語 日本語

People’s Daily

2023-07-12

北京、2023年7月12日 /PRNewswire/ — 人民日報の報道:1880年代から、中国南東部の福建省福州市には外国人駐在員が大勢移り住んできました。 その多くは、福州郊外にある夏休みの人気場所、クリヤン村、北京語ではグーリンと呼ばれる場所で夏を過していました。

An aerial view of Kuliang. (Photo by Lin Shuangwei)

An aerial view of Kuliang. (Photo by Lin Shuangwei)

そこで彼らは別荘、病院、テニスコート、プール、郵便局など多くの施設を建設し、地元住民と深い絆を築き上げました。

先日、クリヤン村「クリヤンとの絆:2023年中米人民友好フォーラム」に出席したアメリカからの多くの旧友を歓迎しました。 その中には、幼少期を両親とともに倶利昂で過ごした人もいれば、家族を通じて中国の小さな町と親しい関係を誇る人もいます。 クリヤン村は彼らと中国を結ぶ絆のようなものです。

中国の習近平国家主席は、同フォーラムに祝電を寄越しました。 手紙の中で、「私は、『クリヤン・フレンズ』の皆さんから話を聞くことができ、また、皆さんとクリヤン村とのつながりについて、より多くの感動的なエピソードを手紙から知ることができ、本当に嬉しく思っています」と習主席は述べています。

1901年、アメリカ国籍のMilton Gardner氏は、幼児期に両親とともに福州市を訪れ、1911年に家族がアメリカに戻るまで滞在しました。 彼は幼い頃住んでいた故郷を再訪することを切望していましたが、その願いは叶うことなくこの世を去りました。

1992年、当時中国共産党福州市委員会書記だった習近平は、「Ah! Kuliang」という記事でこの感動的な物語を知りました。 そして、Gardner氏の未亡人、Elizabeth Gardner氏を中国に招き、夫の遺志を継いでもらうことにしました。

それ以来、クリヤン物語は多くの人に知られるようになりました。

Lee Gardner holds a photo album that records his family's bond with Kuliang. (Photo by Wang Yinxin/People's Daily)

Lee Gardner holds a photo album that records his family’s bond with Kuliang. (Photo by Wang Yinxin/People’s Daily)

Milton Gardner氏の甥であるLee Gardner氏は、人民日報の取材に対し、家族全員が習近平氏に対し、先輩アメリカ人の夢を実現させてくれたことに感謝していると述べ、クリヤンの物語はアメリカの多くの人々に感動を与えたと付け加えました。

これまでに4回訪れた同氏によると、祖父も父も瓜梁生まれで、クリヤン村は彼らの故郷であり、同時に彼にとって第二の故郷でもあるとのことです。 言語は違っても、愛の言葉は世界共通だと彼は語りました。

同氏は人民日報の取材に対し、ガードナー家とクリヤン村の深い絆を記録した家族保管の写真アルバムを披露しました。 このアルバムは彼の家族にとって最も貴重な宝物であり、今回彼がクリヤン村を訪れる際には、中国の人々にプレゼントするつもりだということです。

かつて子供の頃、クリヤンに住んでいたGail Harris氏は、今回のフォーラムで再びクリヤンの地に足を踏み入れ、福州の方言で「ただいま」と言いました。

彼女の祖父であるHarry Russell Caldwell氏は福建省の生態環境の専門家であり、クリヤンの鳥の個体数を研究した『South China Birds』という本を編纂しました。 これは、中国の鳥類を記録した最も古い近代科学的著作のひとつです。

Harris氏は、Caldwell氏が中国と中国人を愛し、今では彼の孫たちもこの国を愛していると述べ、さらに、自分が中国で過ごした時間をとても懐かしく、愛していると付け加えました。

今回、彼女は幼なじみのLi Yiying氏と再会できました。 彼らは席について、福州の方言で一語一語ゆっくりと言葉を交わしました。 二人の友人は、互いに手を合わせて挨拶しました。

そして、Harris氏は、クリヤンでの絆が世代から世代へと受け継がれ、愛と友情が永遠に生き続けることを願っていると語りました。

今回のフォーラムには、八十代のPriscilla Brewster Gill氏が孫娘のKaty Barber氏を伴って出席し、彼女が幼い頃から覚えていた古い通りや路地を思い出しながら話しました。 中国は彼女の心の故郷である、とGill氏は述べました。

Gill氏は福州市の古田県で生まれました。 彼女の父、Harold Brewster氏はかつてクリヤン村で医院を経営し、現在の福州医科大学連合病院の最後の外国人院長でした。

Gill氏は12年間中国に住み、よく父親の手伝いをして患者の世話をしていました。 彼女は子供の頃、転んで怪我をすると、地元の村人たちが傷の手当てをしてくれたことを思い出しました。 彼女と地元の人々は家族のようなものだったとのことです。

Elyn MacInnis and her daughter use a bucket to draw water from a century-old well in Kuliang. (Photo by Weng Rongfei)

Elyn MacInnis and her daughter use a bucket to draw water from a century-old well in Kuliang. (Photo by Weng Rongfei)

Elyn MacInnis氏(72歳)は、クリヤン観光文化研究会の上級顧問を務めています。 夫のPeter MacInnis氏は福州市生まれで、そして義父のDonald MacInnis氏はかつて中国に渡り、日本の侵略と戦うために中国の人々と肩を並べたアメリカ人義勇軍パイロット集団「Flying Tigers(フライングタイガース)」の一員でした。

長年にわたり、彼女はクリヤンの物語を広めることに尽力してきました。

2016年、彼女はクリヤン村とその歴史に関する英語のウェブサイトを立ち上げ、そしてアメリカで「Kuliang Friends(クリヤン・フレンズ)」というグループを設立しました。 現在、同グループの会員は50人を超え、中国と米国の非政府友好交流を推進する重要な存在へと成長しました。

人々の間の友好は、健全な国家間関係の鍵を握っています。 クリヤンの物語は、中米間の人民友好の好例です。

両国は現在、関係における困難や課題に直面しているが、人民交流を強化することが切実に求められています。

また、Elyn MacInnis氏は人民日報の取材に対し、自分たちの上の世代が過去にクリヤン村に住み、地元の人々と仲良く暮らしていたことを明かし、この歴史の一片は、人類の良い資質である理解、尊敬、平和、友情、愛をよく表していると述べました。

さらに、彼女はクリヤンの物語は中国とアメリカのものであるだけでなく、人類全体のものでもあると指摘しました。 彼女は、いつか世界中の子供たちがクリヤンに集まり、クリヤンの物語を受け継いでくれることを願っています。

中国が米国の若者にアプローチ、欧米の考え拒む習氏の思惑見え隠れ

Bloomberg News

2024年7月10日

  • イベントには台本があり、オープンな対話が欠けていたとの批判
  • LGBTQ+巡るイベント、中国は出席しないよう市民脅す-米大使

中国の習近平国家主席が米国との関係を安定化させるため5万人の米国人学生を中国に招くと公約してから8カ月を経て、中国政府はこれまでで最大規模の働きかけを行った。

中国政府に関係する複数の団体が先月、福建省で開催された1週間の青少年フェスティバルに約220人の若い米国人を迎えた。

多くの米国人参加者が米国に次ぐ世界2位の経済大国を訪問できたことに感謝していると述べた一方、何人かはこのイベントには台本があり、オープンな対話が欠けていたと批判した。

China-U.S. Youth Festival

福建省福州市で開催されたフェスティバルで人形劇を鑑賞する米国人参加者
Photographer: Wang Dongming/China News Service/VCG/Getty Images

ウクライナで戦争を続けているロシアに対する中国政府の支持や中国の対米輸出急増などで、米中の関係は緊張状態が続いている。そうした中での植樹や人形劇鑑賞といった交流は、最大級の問題に取り組むことができなかったことを露呈させたと2人の米国人参加者は語った。

米国で中国語を勉強しているトリー・ノウルズさん(27)はこうした「監督された」雰囲気に「何か見えていないものがあるのではないか」という不安を覚えたと話す。

留学生急減

振り付けが施されたようなこのフェスティバルは、昨年11月に米カリフォルニア州でバイデン米大統領と会談した習主席が健全な米国との関係の基礎と呼んだ人的交流の再開に向けた課題を指浮き彫りにしている。中国に留学している米国人は現在わずか900人。10年前の約1万5000人から大きく減った。

北京のシンクタンク、全球化智庫(CCG)は、学位取得を目的としない訪中学生を含むより広い定義に基づき、この数をやや多めに約3000人としている。

CHINA-FUJIAN-KULIANG-U.S.-YOUTH FESTIVAL (CN)

植樹する参加者(福建省)
Photographer: Qin Lang/Xinhua/Getty Images

共産党幹部はこうした留学生の数を増やすことと、外国から中国への思想の流入をコントロールすることのバランスを取る必要がある。

中国の検閲システム「防火長城(グレートファイアウオール)」は、国内のインターネットから外部のセンシティブなコメントを遮断し、海外の映画や書籍は厳しく検閲され、多くの米国人の視点を覆い隠している。

ある中国人参加者は、私的なことだとして氏名を伏せながら、フェスティバルに参加した中国人はデリケートな話題は避けるように指示されていたと明らかにした。

一方、中国人参加者は150年ほど前に米国人コミュニティーが最初に定住した山あいの村「クリヤン」の話を知っているかと米国人参加者に何度も尋ねてきた。この村はイベントの開催地に近く、米国人参加者の2人はこうした問いかけは演出のように思えたと振り返った。

中国外務省に米国人参加者とのやり取りに台本があるのかとの問うと、両国の若者は何を話し合うべきかを自分たちで決めるべきだという答えが返ってきた。

中国は習主席が推進する人的交流の一環として米国の若者へのアプローチを強化している
Source: Bloomberg

中国人がより自由な意見交換に心を開いている兆しを見いだした米国人参加者もいた。南カリフォルニア大学で国際関係学と経済学を専攻したリアム・ラインハートさん(22)は、北京の名門校、清華大学の学生たちと「啓発的」な会話を交わした。

「中国の学生たちは抗議する権利が米国の社会に本当の利益をもたらすのかと質問してきた」と言うラインハートさんは、「そうだ」と答え、公民権運動について伝えたと教えてくれた。

Roundtable Held During China-U.S. Youth Exchange Week In Fuzhou

福州で開催された円卓会議の参加者
Photographer: Zhang Bin/China News Service/VCG/Getty Images

こうした交流は珍しい。米国のバーンズ駐中国大使によると、昨年11月以来約60の公共イベントを主催しようとする米国の大使館や総領事館の取り組みを中国の治安当局が干渉してきた。

大使公邸で先月開催されたLGBTQ+の権利に関するレセプションに中国市民は出席しないよう「脅されて」いたと同大使は説明。中国は性的少数者の権利を西洋に影響された概念として否定している。

台湾と南シナ海

中国政府の環境政策について中国人学生と話した米国人学生のビクトリア・ヌンさんは、混乱したままフェスティバルを終えた。

「私の主な質問は『中国市民は、政策が制定されるときに反対意見を持つのか』というものだった。そして誰もが『持たない』と答えた。私には理解できない」とヌンさんは打ち明けた。

China-U.S. Youth Festival

米国からの参加者が宿泊した施設(福州)
Photographer: Colum Murphy/Bloomberg

日常生活とデジタル起業家精神に焦点が絞られた円卓会議のセッションでも、政治的な緊張が遠のくことはなかった。ある晩、福建省の空を中国人民解放軍の戦闘機が音を立てて横切った。同省の海岸線に沿う台湾海峡の緊張があらためて認識させられた。

ある米国人参加者は、台湾と南シナ海という米中が軍事的に対立している地域に近い場所でイベントが行われていることを意識していた。報復を恐れ匿名を条件に語ってくれた。

この参加者はまた、さまざまな経歴を持つ他の米国人たちが、自分たちの参加が中国の国営メディアでどのように利用されるかを懸念しているのではないかと考えていたという。

2024 China-U.S. Youth Festival Activities In Fuzhou

ペーパーカッティングを学ぶ参加者
Photographer: Wang Dongming/China News Service/VCG/Getty Images

中国政府から資金援助を受けている中国人民対外友好協会(CPAFFC)の沈昕秘書長(事務局長)は「たぶん彼らはわれわれが彼らを洗脳しようとしていると考えているのだろう。だからわれわれがすることは、彼らに楽しんでもらうことだ。そうすることで、彼らは重荷をおろし、固定観念を取り除くことができる」と述べた。

イベントの主催者側によれば、米国人ゲストのために「リラックス」した雰囲気をつくるようプログラムを組んだという。米国からの参加者には、ペンシルベニア州の楽団やオレゴン州からの新体操とダンスのグループ、10代から30代後半までの学生や専門家らがいた。