ドイツで過去最大規模 中国共産党のスパイ事件 2011年にドイツ国籍を取得後もスパイ活動を継続

世界

 

2025年09月17日 独最大の中共スパイ事件 AfD元議員スタッフに懲役7年半求刑

  • ドイツで過去最大規模とされる中国共産党のスパイ事件に関する最新の公判報道です。元AfD(ドイツのための選択肢)欧州議員スタッフの郭建被告に対し、連邦検察が懲役7年半を求刑しました。

事件の概要

  • 郭建被告は少なくとも20年以上、中国国家安全部に協力し、スパイ活動を継続。
  • 欧州議会やドイツ政府の政治動向、法輪功学習者など中国に批判的な人物を監視・情報収集。
  • 2011年にドイツ国籍を取得後もスパイ活動を継続。
  • 通信記録やファイル送信履歴が証拠として提出され、憲法擁護庁が2年半にわたり盗聴・監視を実施していた。

活動の具体例

  • 欧州議会が2024年1月に採択した「法輪功迫害停止決議」に関する情報を中共に報告。
  • 法輪功学習者の丁元徳氏の拘束問題(決議案の焦点)についても妨害工作を試みていた。
  • 共犯とされる女性(Yaqi X.)は空港の物流会社に勤務していたが、郭の指示を受け軍事関連情報を渡していた。

量刑と比較

  • 郭建には懲役7年半を求刑、共犯のYaqi X.には懲役2年9か月を求刑。
  • 過去の類似事件と比べても重い求刑。例:
  • 2022年クラウス・ランゲ事件:中共への情報提供で執行猶予付き2年
  • 2021年の独中二重国籍者:軍事技術流出で懲役3年6か月
  • 今回の件は「最大規模」と強調され、量刑が厳格化する可能性がある。

今後の見通し

  • 審理は9月末までに計2回行われ、最終判決が下される。
  • この判決は、今後の中共スパイ事件における量刑や司法対応の基準になるとの見方が強い。
  • ドイツ司法当局はロシアやイラン関連よりは軽いが、通常の経済スパイより重い処罰方針を示しており、中国関連事件の深刻性を示す一件とされる。

この裁判はドイツの対中政策(リスク除去・都市友好関係解消など)とも連動しており、政治・外交両面に波及する重要事件です。

 

 

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