山が杉だらけになったせいで、アサリや海苔やカキが不漁になった
日本の山にスギやヒノキが密集したことで、海に流れ込む栄養分や真水のバランスが変化し、アサリ、海苔、カキといった水産資源に深刻な影響を与えています。
針葉樹林と広葉樹林の違い
かつての日本の山には、ブッシュや広葉樹が多く自生していました。
広葉樹は落ち葉が腐葉土となり、鉄分やミネラルを豊富に含んだ豊かな土壌を作ります。
雨が降ると、これらの栄養分が川を通じて海へ運ばれ、プランクトンを育て、それをエサとするアサリやカキ、海苔が成長します。
しかし、戦後の植林政策で植えられたスギやヒノキなどの針葉樹は、落ち葉が分解されにくく、地面を酸性化させる傾向があります。
その結果、海へ流れる栄養分が乏しくなってしまいました。
保水力の低下と泥の堆積
手入れが行き届かないスギ林は、日光が地面に届かず、下草が生えません。
保水力が失われた山では、大雨のたびに山の土砂や泥が大量に海へ流れ出します。
この泥が海底に堆積してヘドロ化すると、砂地に生息するアサリは窒息して死んでしまいます。
また、カキの養殖いかだに泥がたまったり、海苔の光合成を妨げたりする原因にもなります。
磯焼けと鉄分の不足
海草が消えて岩場が真っ白になる「磯焼け」も、山からの栄養不足が大きな要因の一つです。
植物プランクトンや海藻の成長には「フルボ酸鉄」という物質が不可欠ですが、これは広葉樹の森で生成されます。
スギだらけの山からはこの成分が十分に供給されないため、海の生態系が崩れ、漁獲量の減少に直結しています。
対策としての「魚つき林」
こうした事態を受け、各地の漁師たちが自ら山に登り、広葉樹を植える「森は海の恋人」運動のような活動が広がっています。
豊かな海を取り戻すためには、スギの単一林を間伐し、広葉樹を混ぜた「混交林」へと再生させることが、日本全体の課題となっています。
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