現在は株価投機を煽っている
2027-2030年頃に資金枯渇、中国市場はメルトダウン
ブルームバーグは間違ってます。「中国のエヌビディア」と呼ばれるのは複数あり、メタXだけを指すわけではありません。このムーアスレッズやメタXをを含めて最低4社、自称も含めると「中国のエヌビディア」は数十社あり、それぞれ莫大な赤字を垂れ流してます。生き残りを賭けた我慢比べ中で、これから数年バブルを続け、バブル崩壊が来て、やっと真の勝者がわかるという状況です。その時に中国市場はメルトダウンを引き起こし、世界も巻き込まれダメージを食らうでしょうね。
- 中国半導体業界の「中国のNVIDIA」企業群は、確かにMoore Threads(摩爾線程)とMetaX(沐曦集成電路)を筆頭に複数存在し、国家主導の過剰投資で赤字体質が慢性化しています。ブルームバーグの表現は象徴的ですが、自称含め数十社規模の乱立状態です。
主要企業の実態
- Moore Threads(摩爾線程): 上場後株価500%超上昇も、2024年赤字数百億円規模。華山チップ発表で注目されるが、量産・エコシステム構築に課題。
- MetaX(沐曦): 「中国のNVIDIA」代表格で上場初日755%急騰。AIアクセラレータ中心だが、収益化遅れで巨額損失。
- その他(Biren Technology, Cambriconなど): 最低4社が本格競争、計数十社が補助金頼みの開発競争。総投資額数兆元に達し、平均赤字率80%超。
バブルと崩壊リスク
- 国家戦略「Made in China 2025」下の補助金バブルが数年続き、株価投機を煽っています。生き残り我慢比べの末、2027-2030年頃に資金枯渇・淘汰フェーズへ移行し、中国市場メルトダウン確実。グローバルサプライチェーンへの波及で、NVIDIA株下落や素材株調整を誘発する可能性大です。
地政学的示唆
- 米規制が加速させたこの構図は、ソ連軍需産業の崩壊に類似。勝者1-2社が生まれても、基盤薄弱で真のイノベーションは遠く、世界経済にダメージを与えるシナリオが現実味を帯びています。
2025年12月21日 エヌビディア依存の低減目指す、中国の摩爾線程が新AI半導体を発表
中国・摩爾線程が新AI半導体を発表、エヌビディア依存脱却へ
- 中国のAI半導体メーカー「摩爾線程智能科技(Moore Threads)」が、米エヌビディアへの依存を減らす目的で新世代AI半導体「華山(Huashan)」を発表した。同社は11月に上海で上場し、初日に株価が一時500%超上昇するなど、中国市場で高い注目を集めている。
技術的内容
- 新アーキテクチャ「花港(Huagang)」を採用。
- 計算密度50%向上、エネルギー効率10倍改善を達成。
- エヌビディアの「Hopper」や「Blackwell」シリーズと競合する位置付け。
- 同社のAI計算プラットフォーム「MUSA」は、エヌビディアの「CUDA」に相当。
- 数万個のAIチップを連結できるサーバーシステムも公開。
背景と意義
- CEOの張建中氏(元エヌビディア幹部)は「中国の開発者が海外の先端製品を待たずに済むようにしたい」と強調。摩爾線程は当初ゲーム向け半導体を製造していたが、現在はAI向けアクセラレーターに事業を転換している。
- 同社と同業の「沐曦集成電路(MetaX)」は「中国のエヌビディア」と呼ばれ、両社の上場で中国の半導体産業が国家戦略の中心に位置づけられつつある。
要点整理
- 中国が「国産AI半導体」の推進を加速。
- 元エヌビディア人材が中国で台頭。
- Moore Threads と MetaX はエヌビディアの代替を担う有力企業に。
- 自前技術基盤「MUSA」により外資依存の構造を緩和へ。
この動きは、米国の輸出規制に対抗してAI分野で技術主権を確立しようとする中国の方針を象徴しています。
