デレク・ショーヴィンの膝による長時間の頸部圧迫が、ジョージ・フロイドの死亡の主要因。法的に確定

ジョージ・フロイド事件の最新情報と真相

ジョージ・フロイド事件(2020年5月25日発生)の最新情報(2026年1月時点)と、よく議論される「真相」について、現時点で確認できる主な事実を整理して説明します。

事件の基本事実(裁判で確定した部分)

ミネアポリス警察のデレク・ショーヴィン元警官が、ジョージ・フロイドの首を膝で約9分半以上押さえ続けた。

公式死因:心肺停止(cardiopulmonary arrest)で、死因分類はhomicide(他殺)。
検死官(郡検視官 + 独立検視官の両方)が、低酸素状態による死亡を主因とし、頸部圧迫が決定的要因と結論。

フロイドの体内からフェンタニルやメタンフェタミンなどが検出されたが、裁判で採用された専門家証言の大多数は「薬物が主因ではない」と判断。

ショーヴィンは2021年に州裁判で第2級殺人などで有罪(22年6ヶ月)、連邦裁判でも有罪(21年)。現在も服役中。

2025〜2026年の最新動向

主な動きはデレク・ショーヴィン側からの再審請求です。

  • 2025年11月〜12月:ショーヴィンが州裁判での有罪判決に対し、再審を求める申し立てを提出。
    • 主な主張:検察側の不正行為、専門家証言の誤り、陪審員への不当な影響、医療評価の誤り、陪審指示の誤りなど。
  • 2025年12月時点で複数のメディア(FOX、MPR News、Police1など)がこの申し立てを報じているが、現時点で再審が認められたという報道はない。
  • 連邦レベルでも心臓組織の追加分析を許可されたケース(2024年末)があったが、これが判決を覆す決定打になったという情報は確認できていない。

つまり、2026年現在も有罪判決は有効で、ショーヴィンは引き続き服役中です。再審が認められる可能性は低いと見る法曹関係者が多い状況です。

「真相」「陰謀論」としてよく語られる主張と現状

一部のコミュニティやX投稿で今も根強く主張されている内容と、その反論をまとめます。

主張 主な根拠として挙げられるもの 現状の評価(主流メディア・裁判記録・ファクトチェック)
フロイドは薬物過剰摂取で死亡した 検出されたフェンタニル濃度が高い、独立検視報告の一部解釈 裁判で却下。公式検死はhomicide。2025年になっても「新証拠」として出るものは既存資料の再解釈に過ぎず、FactCheck.orgやAP通信などが繰り返し否定
事件はBLMのための捏造・誇張 BLM幹部の不正資金疑惑、フロイドの前科 前科は事実だが、殺人罪の成立とは無関係。BLM資金問題は一部で訴訟・調査があったが、事件の核心(警察の過剰暴力)とは別問題
ショーヴィンは冤罪・スケープゴート 政治的圧力、再審請求 再審請求は出ているが、2026年現在成功していない。ほとんどの上訴は棄却済み

まとめ(2026年1月現在)

  • 法的に確定している真相:デレク・ショーヴィンの膝による長時間の頸部圧迫が、ジョージ・フロイドの死亡の主要因(homicide)。
  • 最新の大きな動き:ショーヴィン側が2025年末に再び再審を請求したが、まだ結果は出ていない。
  • 薬物過剰摂取説や完全冤罪説は、裁判・公式記録・主流ファクトチェックで一貫して否定されている主張です(ただし一部コミュニティでは今も強く信じられている)。

事件から5年半以上経過しても、依然としてアメリカ社会の分断の象徴として語られ続けています。新しい決定的証拠が出てくれば状況は変わる可能性はありますが、現時点では「再審請求中だが有罪が覆っていない」というのが最も正確な現状です。