結核。根絶とは言えないが、不安になるような事ではない

結核患者の人数の推移

  • 1950年代には年間40万人超の発症。
  • BCG接種・治療法進歩・検診強化により、2000年頃には5万人台へ減少。
  • 2010年代には2万人を割り込む。
  • 近年は年間1万人前後で推移。

感染しても多くの場合、免疫で抑え込まれ潜在性結核感染症となりますが、加齢、ストレス、HIV、ステロイド使用などで免疫が低下すると発症します。

予防のポイント

  • BCGワクチンで重症化を防ぎ、早期発見のための胸部X線検査が有効です。

 

 

2025年12月24日 年間1万人が発症する結核、茨城の集団感染から見える「見落としがちなリスク」とは

  • この記事は、茨城県の日本語学校で発生した結核の集団感染(19人感染)をきっかけに、「結核はいまだに日本国内でもリスクが高い感染症である」という点を専門医の立場から解説しています。

現状の結核発生状況

  • 日本では今も年間約1万人が結核を新たに発症しており、「昔の病気」ではない。高齢者だけでなく若年層や外国籍住民でも発生している。

今回の集団感染の特徴

  • 日本語学校という閉鎖的な環境で感染が広がった。
  • 最初の患者は20代の外国籍の学生で、BCG接種歴や健康診断記録が不明確だったことが対応を難しくした要因とみられる。

感染経路と発症メカニズム

  • 結核菌は乾いた飛沫核を介して空気感染する。感染してもすぐには発症せず、「潜在性結核感染症」として長期間体内に潜むことがある。免疫低下(加齢・病気・ストレス等)をきっかけに発症することが多い。

家庭内感染と子どもの重症化

  • 感染源が家族であるケースも多い。
  • 小児が感染すると「粟粒結核」や「結核性髄膜炎」など重症化しやすいため、乳児期のBCGワクチン接種が重要とされている。

見落とされがちなリスク

  • 「外国人から感染した」という単純な見方ではなく、
    • 集団生活の環境要因や、
    • 成人の潜在的感染の見落とし、
    • 地域保健体制の対応の速さなど、
  • 複数の視点でリスクを把握する必要があると指摘している。

この記事の核心は、「結核は過去の病気ではなく、誰でも発症し得る感染症」という警鐘と、「社会的・家庭的な感染リンクにもっと注意を払うべき」という専門的視点にあります。

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