約200人のアメリカ人が拘束や出国禁止の対象。事実上の「人質外交」
中国への渡航を検討中なら慎重な再考が必要だ
この記事は中国への渡航リスクについて詳述しています。中国は米国人に対し、法の支配がない権威主義体制として多数の出国禁止措置を科しており、特に米政府職員や中国で活動する外国企業関係者が標的となっています。具体例として、元米陸軍所属の商務省職員や、ウェルズ・ファーゴのマネージングディレクターが中国当局によって出国禁止となり、詳細は不透明です。
さらに、中国では「連座制」とみなされる家族への出国制限も行われており、約200人の米国人が拘束や出国禁止の対象とされています。こうした措置は事実上の「外交人質」政策とされ、外国企業や個人の自由な移動及びビジネス活動を阻害しています。
また、中国系の二重国籍者も民族的な裏切り者とみなされる場合があり、今後は国籍にかかわらず中国国民として扱われる恐れがあると指摘されています。カナダ人も多く標的となっており、過去には拘束事件も報告されています。
この記事は、中国渡航を検討している人に対し、こうした法的リスクや政治的抑圧を理解したうえで慎重に考え直す必要性を強調しています。米国務省も渡航警戒レベルを引き上げるべきだと提言し、米国は不当拘束が解除されるまで対中制裁強化を進めるべきだと述べています。
中共が訪中した外国人を出国禁止に 米連邦職員も
中国では、2025年現在、外国籍の人々が中国からの出国を急増して禁止されるケースが報告されており、国際社会で大きな関心を集めている。特に注目されているのは、米国ウェルズ・ファーゴ銀行の幹部と米国商務省の職員が中国当局により、何の予告もなく出国禁止措置を受けた事例である。
ウェルズ・ファーゴの幹部である茅晨月氏(上海出身の米国市民)は、中国側から刑事事件に関与していると指摘されているが、詳細は公表されていない。彼女は数週間前に中国に入国後、出国禁止になり、これによりウェルズ・ファーゴは全従業員の中国出張を停止した。
もう一人、米国商務省傘下の特許商標庁の職員は、個人的な親族訪問で中国に滞在中に出国禁止となった。彼はビザ申請時に米政府職員であることを明かさなかったことが影響しているとされる。中国当局はこの職員の出国禁止について刑事事件との関連ではないとしているが、国務省は事態を注視し早期解決に向け中国と交渉中だと発表している。
こうした中国の出国禁止令は2018年以降急増しており、全体の人数は年々増えていると中共最高人民法院のデータも示す。加えて、中国の法律では調査対象者やその関係者に対しても被疑者でなくとも出国制限が可能となっており、手続きの透明性や法的根拠が不明瞭であることから、企業や外国人にとって大きなリスク要因となっている。これにより、中国でのビジネスや観光の安全性に不安が広がり、投資や出張計画の見直しが相次いでいる。
また、こうした出国禁止措置は予告なく課されることも多く、旅行者は税関や入国審査の際に初めて知る場合もあるということが指摘されている。カナダをはじめ複数の国は渡航勧告を出すなど、海外からの中国渡航に対する警戒を強めている。
これらの情報は2025年7月に公表された複数の報道から明らかになっている。
「因果応報」とグラス大使が中国共産党を批判 アステラス製薬幹部実刑判決に懸念の声
ジョージ・グラス駐日米国大使は2025年7月17日、自身のX(旧Twitter)アカウントで、中国当局が日本の製薬大手アステラス製薬の幹部に対してスパイ罪で懲役3年6か月の実刑判決を下した件について、強い懸念と批判を表明しました。大使は孔子の言葉「徳は孤ならず、必ず隣あり」を引用し、「透明で公正な法制度と国際ビジネスについても同じことが言える」と述べ、中国の司法制度とビジネス環境に疑問を投げかけています。
この男性幹部は2023年3月に中国で拘束され、その後スパイ罪で起訴されましたが、判決の具体的根拠は公表されていません。彼は20年以上にわたり中国で駐在してきたベテランビジネスマンです。グラス大使は、この判決により外国企業の中国からの撤退や新規投資の抑制が加速すると指摘し、「因果応報というように、自分の行動の結果は必ず自分に返ってくる」と警鐘を鳴らしました。
また、中国の2023年改正の「反スパイ法」が今回の判決に適用されており、通常の企業活動に伴う調査や連絡行為も「スパイ行為」とみなされるリスクがあるため、外資系企業や駐在員の中国での業務遂行に大きな不安が広がっています。外務省によると、近年少なくとも19人の日本人が反スパイ法関連で中国国内で拘束されており、実名公表例は一部のみで、詳細不明なケースも多いです。外務省は今回の判決を「極めて遺憾」とし、早期解放を強く求めています。経済界も動揺しており、経団連幹部は長年の経済関係が変化しつつあるとの見解を示しました。
さらに、中国当局は取り調べ時に自白を促し、量刑軽減を示唆する手法を用いたことが関係者取材で明らかになり、中国国内の有識者からは「強制的な自白につながる恐れがある」との指摘も上がっています。
邦人に実刑判決 容認できぬ中国「人治主義」
中国における「人治主義」とは、権力者が恣意的(しいてき)に法律の解釈や運用を行う政治体制を指し、法律に基づく統治(法治主義)ではなく、個々の権力者の判断で国家運営が左右される状態を指します。中国では共産党独裁体制の下でこの「人治主義」が批判されており、法の透明性や公正性が欠如していると指摘されています。
具体的には、中国が2014年に施行した反スパイ法に基づき、日本人がスパイ行為の疑いで拘束され実刑判決を受けた事例があり、逮捕の具体的な容疑や起訴内容の公開がなく、裁判も非公開で行われ、判決内容の透明性がないことが「人治主義」の現れとして批判されています。
中国は憲法改正などで「法治国家」を掲げているものの、実情は党の独裁が法律解釈を左右し、「法治」とは異なる「人治」が政治を支配しています。これにより、法律の恣意的運用が起こりやすく、外国人や在留邦人が不当に拘束されるリスクが高いと指摘されています。
まとめると、中国の「人治主義」は法に基づく平等で公正な運用を置き去りにし、権力者個人の判断で法解釈が左右される体制であり、それが国家運営や司法の透明性を欠く原因の一つとされています。
中国の恣意的な運用が可能
アステラス製薬の日本人男性社員が中華人民共和国反間諜法(反スパイ法)違反容疑で中国当局に拘束され、2025年7月16日に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡されました。この事件は2023年3月、北京市内で同社員が拘束されたことに始まり、日本政府はその後も早期の解放を中国側に求めてきました。
反間諜法の特徴と問題点
- 反間諜法は2014年に施行され、スパイ行為の範囲が非常に広く定義されています。「中国の安全に危害を及ぼす活動」「国家秘密情報の窃取や提供」「外国機関や個人との勾結」などが明記されていますが、「その他のスパイ行為」といったあいまいな規定も多く、当局の恣意的な運用が可能とされる点が国際的にも懸念されています。
- 2023年7月には改正法が施行され、対象となる行為の幅がさらに拡大。これには、「国家安全に関わる文書・データや物品の窃盗」や「重要インフラへのサイバー攻撃」なども追加されました。
アステラス社員のケース
- 当局は「スパイ活動に従事した疑いがある」としていますが、具体的な行為についての詳細は明らかにしていません。
- 拘束された社員は中国ビジネスのベテランで、現地で日系企業のネットワークリーダー的な役割も担っていました。
- 実刑判決が下った後も、日本政府は引き続き解放を求めている状況です。
背景
- 反間諜法の運用はしばしば不透明かつ予測不可能であり、日本人ビジネスマンや研究者の間で警戒感が強まっています。2014年以降、中国で同法に基づき17名の日本人が拘束されており、その一部は長期実刑となっています。
この事件は中国ビジネスへの重大なリスクとして、日本企業社会に大きな衝撃を与えています。
人事異動による帰国を直前に控えていた際に拘束
アステラス製薬の中国における現状は、2023年3月に同社の60代の日本人男性社員が北京で反スパイ法違反の疑いにより中国当局に拘束され、2024年8月に起訴、その後2025年7月16日に北京市の裁判所で懲役3年6か月の実刑判決を言い渡されました。
この社員はアステラス製薬中国現地法人の幹部で、20年以上の中国駐在経験があり、日本企業の中国進出を支援する「中国日本商会」の副会長も務めていた人物です。彼は人事異動による帰国を直前に控えていた際に拘束されたとみられています。
中国において2014年に反スパイ法が施行されて以降、少なくとも17人の日本人が同様の容疑で拘束されており、現在も5人が収監されています。日本政府は今回の判決を受け早期解放を繰り返し強く求めています。
なお、実際にどのような行為がスパイ活動とみなされたか、具体的な起訴内容については中国側から詳細が明かされていません。今回の判決は日中ビジネスや人の往来、在中日系企業のリスク管理にも大きな影響を与える出来事と受け止められています。
アステラス製薬の日本人社員に懲役3年6月
- 中国でスパイ罪の有罪判決 アステラス社「健康安全確保をサポート」
アステラス製薬の日本人男性社員が中国北京市の裁判所からスパイ罪で懲役3年6月の有罪判決を受けました。判決は2025年7月16日に北京市第2中級人民法院で言い渡されたもので、同社員は現地法人の幹部で、2023年3月に任期を終えて帰国直前に拘束され、2024年8月に起訴、その年の11月に初公判が非公開で行われていました。
中国当局は「スパイ活動に関与した」としていますが、具体的な起訴内容は明らかにされていません。日本側からは透明性の欠如や詳細説明の不足を指摘する声も出ており、判決公判は日本メディアに公開されず、日本大使館の金杉憲治大使らが傍聴したのみでした。
この判決について、日本政府は繰り返し早期釈放を求めてきました。実際、外相会談や首脳会談など、さまざまな外交ルートを通じた働きかけがあったことが報じられています。判決後、金杉大使は「有罪判決が出されたことは極めて遺憾」と表明しています。
アステラス製薬は「判決について聞いており、社員の健康安全を確保するため最大限のサポートを続ける」とコメントし、引き続き関係当局との連携と情報収集を継続する姿勢を示しています。
なお、この事件は「中国でビジネスを展開する日本企業や在中邦人に不安を広げており、日本企業の“対中リスク”認識や“チャイナ・リスク回避”の動きを加速させる可能性」が指摘されています。
背景として、中国は2014年の反スパイ法を2023年に改正し、国家の安全・利益に関わるあらゆる情報提供や窃取等も処罰対象とするなど、外国人の活動に対する対応を強化しています。その結果、2014年以降、少なくとも17人の日本人がスパイ容疑等で拘束されています。
中華人民共和国反間諜法
- 2015年05月 神奈川県の男性 遼寧省 スパイ罪などで懲役5年、財産没収、服役後の国外退去処分。
- 2015年05月 愛知県の男性 浙江省 スパイ罪などで懲役12年など
- 2015年06月 札幌市の男性 北京市 スパイ罪で懲役12年、20万元没収。
- 2015年06月 日本語学校幹部の女性 上海市 スパイ罪で懲役6年、5万元没収。
- 2016年07月 日中青年交流協会の理事長 北京市 スパイ罪で懲役6年、5万元没収。
- 2017年03月 日本地下探査の男性 山東省 国家機密を窃取し提供した罪で懲役5年6か月、3万元没収。
- 2017年03月 日本地下探査の男性 山東省 解放・帰国
- 2017年03月 日本地下探査の男性 山東省 解放・帰国
- 2017年03月 大連和源温泉開発の男性 海南省 国家機密を違法に入手したなどの罪で懲役15年、10万元没収。
- 2017年03月 日本地下探査の男性 海南省 解放・帰国
- 2017年03月 男性 海南省 解放・帰国
- 2017年05月 会社代表の男性 遼寧省 スパイ罪で懲役5年6か月、20万元没収。
- 2018年02月 伊藤忠商事の男性 広東省 国家安全危害罪で懲役3年、15万元没収。
- 2019年07月 50代の男性 湖南省 スパイ罪で懲役12年。
- 2019年09月 北海道大学の男性教授 北京市 解放・帰国
- 2023年03月 50代のアステラス製薬の男性 北京市 3月26日に拘束されていることが判明
新薬スパイ事件
1983年、藤沢薬品工業(現・アステラス製薬)の従業員が、国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)の技官と共謀し、ほかの医薬品企業の新薬申請資料を盗み出した。
犯行当初は発覚しなかったが、同年9月7日、予防衛生研の技官が別件(抗生物質不正検定事件)で逮捕されたことをきっかけに、本スパイ事件も明らかとなり、6日後の9月13日、藤沢薬品工業の課長ら3人が逮捕された。
さらに、東京地検特捜部による捜査が進むにつれ、捜査対象は拡大。最終的に中央薬事審議会委員、医師会事務職員を含む14人が逮捕され、官民が絡む一大産業スパイ事件に発展した。
影響
この事件により、薬事行政への国民の信頼が大きく損なわれた。また、製薬会社間の過当競争や薬漬け医療など、日本の医療体制の問題点も浮き彫りとなった。
フジテレビジョン『オレたちひょうきん族』の「タケちゃんマンの新薬産業スパイ」は、この事件をモチーフにしたものである。
中国から出られない外国人が急増 米国人だけで100人
習政権が発明「巨大な鳥かご」
2024年10月31日
2024年現在、中国から出られない外国人が急増しており、米国人だけで約100人が出国禁止になっている状況です。この件は習政権が導入した「巨大な鳥かご」と呼ばれる取締りの一環とされ、反スパイ法や新たな法律によって外国人の行動が厳しく監視・制限されていることが背景にあります。
具体的には、中国の反スパイ法や関連法規により、個人の携帯電話やパソコンの検査が可能となり、外国人の出国を阻止するケースが多発しています。これによって、外国企業の幹部や一般の外国人が足止めされる事態が増えているとの報告があります。
このような動きは、2024年の中頃から特に顕著になっており、米中関係の緊張が高まる中で外国人に対する管理が強化されている状況です。一般の外国人旅行者やビジネスマンも影響を受けているため、渡航には高いリスクが伴うとして注意が呼びかけられています。
- ロシアの作家で元量子物理学者ヴァジム・ゼランドによる、現実創造に関する新しいメソッドを解説した書籍です。「トランサーフィン」シリーズの著者としても知られるゼランドの新刊で、日本では「引き寄せの法則」を超えるメソッドとして紹介され話題となっています。
主な内容と特徴
- 主人公タフティは、3000年前のイシス神殿の巫女という設定で、読者に向けて「人生のシナリオから自由になる方法」をレクチャーします。
- 量子力学的視点から、現実がどのようにして構築されるか、本当の自分とは何か、願望を実現するにはどう意識を使うかなどをわかりやすく解説しています。
- 従来の「引き寄せ」とは異なり、単なる願望のイメージングだけでなく、「意識の向け先」「現実を構築する具体的なテクニック」「自分のシナリオを書き換える方法」に踏み込んだ内容となっています。
主要なレッスン・キーワード
- 現実は映画の一コマのようなもの:現実は自分がコントロールしているようで、実は無意識の「台本(シナリオ)」通りに動かされているという考え。
- 2つのスクリーン:外側と内側、ふたつの意識的な「スクリーン」を使い分けることで現実操作が可能になる。
- 「三つ編み(意図の三つ編み)」:背骨から伸びる見えないエネルギーを三つ編みのようにイメージし、理想の未来に向かって意識のエネルギーを送る方法。このエネルギーで「未来の台本を書き換える」ことができるとされている。
- 自分で行動しているという幻想や、罠から逃れる方法、再プログラミングなども扱う。
目次(一部抜粋)
- 2つのスクリーン
- 夢の中を自由に歩く
- 「現実」へようこそ
- 意識の向け先を観察する
- 現実を構築する
- 意図の三つ編み
- 三つ編みの使い方
- 「自分で行動している」という幻想
- 罠から逃れる方法
- 再プログラミング 他
どんな人におすすめ?
- 夢を叶えたい人
- 引き寄せの法則でうまくいかない人
- 宇宙の法則や量子論に興味がある人
- 現実を根本から変えたい人
レビューの特徴
- 「内容が難解」という声もあり、複数回読むことで本質が見えてくるといった感想が見られます。
- 従来のスピリチュアル本とは違う、より現実的・実践的なアドバイスとして評価されています。
この一冊は、従来の「引き寄せ」の枠を超えて自分という存在や現実そのものを「再プログラミング」する方法を提案する、現代的な現実創造のメソッド書です。
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