医学的には効果が低いということはありません
ジェネリック医薬品は、国の厳しい審査を経て、先発医薬品と「効き目や安全性が同等である」と認められたものだけが製造・販売されています。
そのため、医学的には効果が低いということはありません。
同等性を証明する厳しい試験
ジェネリック医薬品が承認されるためには、成分が体内で同じように吸収され、同じ速さで血中濃度が上がることを証明する「生物学的同等性試験」をクリアする必要があります。
有効成分の種類や量は先発薬と全く同じであり、国が定めた品質基準をすべて満たしています。
効果が違うと感じる原因
それでも「効果が違う」と感じる人がいるのは、主に以下の理由が考えられます。
添加物や形状の違い
有効成分は同じですが、薬を固めるための添加物(賦形剤)やコーティング剤、味、香りが異なる場合があります。
これにより、薬が溶けるスピードがわずかに変わったり、飲み心地が変化したりすることで、体感としての違いが生じることがあります。
心理的な要因(プラセボ効果の逆)
「安いから効かないのではないか」という不安や、長年使い慣れた先発薬への信頼感が、実際の症状の感じ方に影響を与えることがあります。
まれなアレルギー反応
添加物が異なるため、特定の成分に対してアレルギーがある場合、ごく稀に副作用や体に合わないといった症状が出ることがあります。
ジェネリック独自の工夫
最近のジェネリック医薬品は、単なるコピーではなく、より使いやすく改良されているものも多いです。
例えば、先発薬よりも粒を小さくして飲みやすくしたり、苦味を抑えたり、湿気に強くしたりといった工夫が施されている製品もあります。
選択に迷う場合
もし特定の薬について不安がある場合は、薬剤師に相談することをお勧めします。
特定のメーカーのジェネリックが合わないと感じる場合でも、別のメーカーのものに変更することで解決することもあります。
特許切れ先発薬
特許切れ先発薬とは、開発したメーカーが持つ独占販売権(特許)の期間が終了した医薬品のことです。
これにより、他のメーカーが同じ有効成分を使って製造する「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」の参入が可能になります。
特許切れ先発薬の名称と位置づけ
特許が切れた後の先発医薬品は、業界では「長期収載品(ちょうきしゅうさいひん)」と呼ばれます。
すでに長期間の診療実績があり、医師や患者からの信頼が確立されているのが特徴です。
ジェネリック医薬品が登場した後も、先発薬を希望して使い続けるケースは少なくありません。
費用負担のルール変更(2024年10月より)
日本では医療費抑制のため、特許の切れた先発薬を使い続ける場合のルールが2024年10月から変わりました。
ジェネリック医薬品があるにもかかわらず、患者が自身の希望で先発薬を選択した場合、両者の価格差の4分の1に相当する額を「選定療養」として全額自己負担(保険適用外)で支払う必要があります。
ただし、医師が医療上の必要性があると判断した場合や、薬局にジェネリック医薬品の在庫がない場合などは、これまで通りの負担割合で購入できます。
先発薬とジェネリック医薬品の違い
先発薬とジェネリック医薬品は、有効成分の種類や量は同じです。
しかし、薬を形作るための添加物(賦形剤)や、コーティング技術、製法などが異なる場合があります。
そのため、飲みやすさや保存性、人によってはごく稀に効き方や副作用の感じ方に違いが出ることがあります。
市場への影響
特許が切れると、安価なジェネリック医薬品が普及するため、先発薬メーカーの収益は大きく低下します。これを「パテント・クリフ(特許の崖)」と呼びます。
メーカーはこれに対抗するため、新しい薬の開発に注力したり、既存の薬の形状を改良して使いやすくした「付加価値型」の製品を投入したりすることが一般的です。

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