ドル離れ(脱ドル化)の動きは加速していますが、中国元がすぐに米ドルに代わる「唯一の基軸通貨」になる可能性は、短期的には極めて低いと考えられます。
現状は「米ドル一強」から、特定の地域や取引(特にエネルギー分野)で元などの他通貨が使われる「通貨の多極化」が進む段階にあります。
米、イラクへのドル輸送停止 親イラン民兵組織に圧力
トランプ米政権は、イラク政府に対し、国内で活動する親イラン民兵組織を解体するよう圧力を強めるため、イラクへの米ドル輸送を停止しました。あわせて、イラク軍との安全保障協力プログラムも凍結しています。
ドル輸送停止の背景と目的
米国はこれまで、イラクの経済安定のために米ドルの現金を定期的に空輸してきましたが、これを停止する措置に踏み切りました。
その主な目的は、イラク政府に親イラン民兵組織の弱体化・解体を迫ることにあります。これらの組織がイラクの金融システムを利用して外貨を入手し、イランの利益のために動いている現状を断つ狙いがあります。
安全保障協力の凍結
ドル輸送の停止と同時に、イラク軍に対する訓練や装備提供を含む安全保障協力プログラムも凍結されました。
これは、イラク政府が民兵組織に対して毅然とした態度を取らない限り、軍事的な支援も継続しないというトランプ政権の強い姿勢を示したものです。
想定される影響
この措置により、イラク国内では外貨不足による通貨ディナールの価値下落や物価上昇など、経済的な混乱が生じる懸念があります。
イラク政府は、米国の要求に応じるか、あるいはイランとの関係を優先して経済的困窮を甘受するか、極めて難しい判断を迫られています。

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