トレーダーは雇われ兵のようなもの
ガートマン・レターという、ヘッジファンドや金融機関のトレーダーたちに読まれているニュース・レターがある。株、国債、商品、為替に関する情報が4ページにまとめられ、これを読まなければ一日が始まらない、と言うトレーダーたちもいる。
執筆しているのはデニス・ガートマン氏。毎朝2時半に起きてニュースレターを書くというから、それなりの体力が無ければ続かない。
マーケットの情報以外にも、ガートマン氏は「22のトレード・ルール」というものを発表しているので、早速いくつか見てみよう。
- 損が出ているポジションは処分すること。どんなことがあっても、買い足し、売り増しなどしないこと。
- トレーダーは雇われ兵のようなものだから、負けている側ではなく、勝っている方に付くこと。買いが不利なら、さっさと売りに転ずることだ。
- 最も弱いものを売り、最も強いものを買え。
- 負けポジションを長く保有することは心理面に悪影響となり、結果的に適切なトレード判断ができなくなってしまうことを覚えておこう。
- 長期チャートに出来た反転パターンを軽視してはいけない。
- マーケットで成功するには、ファンダメンタリストのように考え、そしてテクニシャンのようにトレードすることだ。
- トレード方法はシンプルに。複雑な方法は、自分で自分を混乱させることになる。
- 勝っているポジションとは気長に付き合え。負けポジションは直ぐに捨てろ。
- マーケットと言い争うな。
- 強いものは買い足し、弱いものは更に売ること。
- やり難いと思うトレードを実行しろ。言い換えれば、大衆が疑問視するトレードを実行することだ。
- トレードには波がある。毎日コンスタントに儲けることは有り得ない。連勝している時は強気に、負けが続いている時は株数を減らすことだ。
- 筋の通らない、馬鹿げたマーケットは予想以上に長く続くものだ。下手に逆らえば、あなたの口座残高など直ぐ無くなってしまう。