[格言] ガティス・ローズ「10回トレードすれば4回は損をするのが当たり前。間違った場合は速やかに損切ること。どんなに優れたトレード方法でも損を出すことがある、という事実を正しく理解すること。非現実的な勝率を目標にして自信を失うようなことがあってはいけない。問題は、自分のルールに従わないで損を出している場合」


2015年9月22日火曜日

ブレット・スティーンバーガー氏(有名なトレーダー・コーチ)

悩んでいるトレーダーには、先ず、この質問をすることにしている。「失敗したのは、あなたの考え方が間違っていたためだろうか、それともトレード技術の問題だろうか?」
考え方が間違っているというのは、あなたのマーケット分析が間違っていたという意味だ。言い換えると、マーケットはあなたが思っているより強かった、または思っていたより弱かったということなのだから、そのことに気が付いた時点で、あなたは自分の姿勢を正しい方向に変えることができる。
マーケット分析が正しくても、トレード技術がまずいために損を出してしまうことがある。こんなとき役にたつのがトレード日誌だ。買値、売値、株数、損益などの記録だけでなく、どんなトレード方法を使ったかも記録してほしい。移動平均線はどんな様子だったのか、オシレーターはどんな状態だったのか、といったことも書き入れて、なぜ買ったのか、売ったのかという理由も書き込んでほしい。このような日誌をつけることで、自分はどんなパターンを得意としているかが明確になる。自分の得意なパターンが分かれば、それに更に磨きをかけることが可能になり、それが結果的に自信を持ったトレードに結び付く。


ガティス・ローズ氏(StockCharts.com)

先ず、損が出るのは単なる確率の問題だ。100戦100勝はありえない。10回トレードすれば4回は損をするのが当たり前だから、間違った場合は速やかに損切ること。どんなに優れたトレード方法でも損を出すことがある、という事実を正しく理解して、非現実的な勝率を目標にして自信を失うようなことがあってはいけない。
問題は、自分のルールに従わないで損を出している場合だ。もし自分のトレード方法に従わないで連敗、そして自信を失う結果となっているのら直ぐにトレードをやめてペーパー・トレードに戻ってほしい。悪い癖を身につけてしまったのだから、自分のやり方を再確立してほしい。
重要なことは、トレード・プロセスに注意を払うことだ。ゲーム・プランに従ったトレードを続けることが、最終的に好結果という形で現れる。

トレードで自信を失った時に考えたいこと