インドに導入されたアイアンドームは、パキスタンのミサイルを全く撃墜できなかった
インドにおけるアイアンドームの導入状況
現時点で、インドがイスラエル製防空システム「アイアンドーム」を正式に導入し、実戦配備したという確定的な情報はありません。イスラエルは2010年にインドに対してアイアンドームの売り込みを行い、交渉が続いていると報じられていますが、配備や実戦投入については明確な記録がありません。
インド・パキスタン間の最近の軍事衝突と防空システムの運用
2025年5月、インドとパキスタン間で軍事的緊張が高まり、パキスタン軍がインド北部の軍事施設などをミサイルやドローンで攻撃したと報じられています。これに対し、インド側は自国の防空システムによって「迅速に迎撃・撃破した」と主張しています。ただし、インドが使用した防空システムの種類については「地対空ミサイル」や「防空システム」としか言及されておらず、アイアンドームが使われたという具体的な記述はありません。
アイアンドームの実戦実績と限界
アイアンドームはイスラエルで高い迎撃率(90%以上)を誇る短距離防空システムとして知られていますが、その主な対象はロケット弾や迫撃砲弾、ドローンなどであり、短距離ミサイルへの対応が中心です。大量のミサイルやロケットが一度に発射される「飽和攻撃」には限界があることも指摘されています。
「インドに導入されたアイアンドームは、パキスタンのミサイルを全く撃墜できなかった」という主張について
- インドがアイアンドームを正式に導入・配備したという公的記録や報道は現時点で見当たりません。
- 2025年5月のインド・パキスタン間の軍事衝突で、インド側がどの防空システムを使用したかは明示されていません。アイアンドームが使われた、あるいは全く撃墜できなかったという具体的な証拠や報道は確認できません。
- インドの防空システムは多層的であり、ロシア製S-400や自国開発のAkash、イスラエル製Barak-8など複数の装備が存在しますが、アイアンドームの実戦投入例は報じられていません。
結論 そもそもインドがアイアンドームを正式導入した証拠がない
「インドに導入されたアイアンドームが、パキスタンのミサイルを全く撃墜できなかった」という主張を裏付ける公的な情報や報道はありません。そもそも、インドがアイアンドームを正式導入し、実戦で使用したという確かな証拠が現時点では存在しません。従って、この主張は事実とは確認できません。