この動画「【スイスの歴史】古代から現代までをわかりやすく解説!」は、スイスの歴史を古代から現代まで、時系列でわかりやすく解説しています。以下に内容を要約します。
1. 古代~ローマ時代
- 約7000年前、ケルト人が西ヨーロッパに住み、スイスにはヘルベティア族が定住。
- ローマ帝国の拡大により、スイス地域はローマの支配下に。
- ローマの支配下で発展し、3世紀にはキリスト教が広まる。
2. ゲルマン民族の大移動~中世
- 5世紀、ゲルマン人のブルグント族がスイス西部にブルグント王国を建国。
- フランク王国がブルグント王国を併合し、スイスは東フランク王国(後の神聖ローマ帝国)に組み込まれる。
- 12世紀、ハプスブルク家がスイスを支配し始めるが、住民は自治を求めて反発。
3. スイス連邦の誕生と自治拡大
- 1291年、ウーリ、シュヴィーツ、ウンターヴァルデンの3州が同盟(原初三州同盟)を結成。
- ハプスブルク家との戦い(モルガルテンの戦いなど)で勝利し、自治権を拡大。
- その後、同盟州が増え「名薬者団(13州同盟)」が形成される。
4. 宗教改革と宗教戦争
- 16世紀、宗教改革がスイスにも波及し、プロテスタントとカトリックに分裂。
- カペル戦争など宗教戦争が発生。最終的に宗教の自由が認められる。
5. 近代への歩みと中立政策
- 17世紀、三十年戦争では中立を維持し、「永世中立国」としての評価を得る。
- 18世紀末、フランス革命の影響でヘルベティア共和国が成立するが、ナポレオンの介入で体制が変化。
- ウィーン会議(1815年)でスイスの永世中立が国際的に承認。
6. 近代国家の成立と発展
- 1848年、連邦憲法が制定され、近代的な連邦国家となる。ベルンが首都に。
- 公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語の3つ。
- 傭兵業は禁止され、国民皆兵制度が導入。
7. 20世紀~現代
- 第一次・第二次世界大戦でも中立を守る。
- 国際赤十字(ジュネーブ発祥)の設立など人道活動にも貢献。
- 国際連盟、国連の本部がスイスに置かれる。
- 冷戦期も中立を維持し、EUには加盟せず部分協定のみ。
- 2002年、国民投票で国連加盟を決定。
- 近年はウクライナ戦争などで「中立」と「国際協調」の間で難しい選択を迫られている。
まとめ
スイスは、古代から様々な民族や大国の支配を受けながらも、自治と中立を守り続け、独自の連邦国家として発展してきました。現代でも「永世中立国」としての立場を保ちつつ、国際社会との関わりを模索し続けています。