途上国の所得増、海外旅行増、各種疫病の拡散増
- 途上国での所得増加が海外旅行を促進し、各種疫病の拡散を加速させる傾向が世界的に観察されています。特に麻疹のような高感染性疾患は、人の移動増加により日本でも輸入事例が増加しています。
背景とメカニズム
- 途上国経済の成長により中間層が拡大し、ベトナムや東南アジア諸国からの国際旅行者が急増。2025年現在、ベトナムでは麻疹疑い例が4万件超で、日本への持ち込みが主因です。これが国内二次感染を招き、2025年第1~19週で119例(前年比5.7倍)と報告されています。
具体的な影響要因
- 所得増→旅行ブーム:訪日外客や日本人海外渡航が増え、欧州・東南アジア流行地域とのつながりが強まる。
- 疫病拡散:麻疹は空気感染で免疫未獲得者がほぼ100%感染。コロナ禍の接種遅れや紛争地帯の医療崩壊が基盤。
- 日本事例:20~30代の2回未接種者が75%を占め、万博などのイベントでリスク高。
対策のポイント
- ワクチン2回接種確認が最優先。海外渡航者は事前チェックを。集団免疫閾値95%未達が流行の根本原因です。
2025年12月20日 世界で増えている「麻疹(はしか)」、ママが今知っておきたいこと
- 麻疹は非常に感染力が強いウイルス性疾患で、発熱や発疹を伴い、乳幼児では肺炎や脳炎などの重症化リスクがあります。現在、ヨーロッパやベトナムなどで流行が続き、海外から日本へのウイルス持ち込みも増加しています。日本国内ではまだ大流行には至っていませんが、感染拡大の可能性があり警戒が必要です。
感染が増えている主な理由は以下の3点です:
- ワクチンの2回接種率が十分でない。
- コロナ禍で接種のタイミングを逃した人が多い。
- 紛争・医療体制の崩壊・誤情報による影響。
ママが今できることは、「MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)」を2回接種しているか母子手帳で確認すること。記録が不明な場合は、小児科で気軽に相談すればよいとされています。
記事は、過度に恐れる必要はないが「今のうちに確認しておくこと」が重要だと呼びかけています。適切なワクチン接種が、子どもを守る最も効果的な手段であると強調しています。