近年、韓国の出生率が上がった理由

一時的に結婚・出産年齢が多い

近年における韓国の出生率の上昇は、実際の「出生数(生まれた子どもの数)」そのものが明確に増加したことが、出生率を押し上げた直接の理由です。

出生数そのものの増加が牽引

韓国統計庁の発表によると、韓国の合計特殊出生率は過去最低だった2023年の0.72から2年連続で上昇し、2025年には0.80台まで回復しました。

この上昇期において、2025年の年間出生数は約25万4千人を記録し、2007年以来の大きな伸び率となっています。

つまり、計算上のマジックではなく、実際に街に赤ちゃんの産声が増えたことによる回復です。

回復の背景にある2つの要因

分母の減少ではなく、実際に出生数が増えた背景には以下の構造があります。

婚姻数の持ち直し

新型コロナウイルスのパンデミック期間中に先送りされていた結婚が、行動制限の解除に伴って一気に実行されました。

この「結婚の先送り解消(婚姻数の増加)」が、遅れて出生数の増加として現れています。

30代前半人口の一時的な厚み

現在、韓国で出産期の中心となっている30代前半(1990年代前半生まれ)は、前後の世代に比べてやや人口規模が大きい世代です。

この層がちょうど結婚・出産の時期を迎えたことで、一時的に出生数を押し上げるエネルギーとなりました。

依然として残る根本的な課題

実数が伴った回復である点は滋賀県のケースとは異なりますが、世界最低水準である「0.8台」という極めて低い位置からの微増にとどまっている事実に変わりはありません。

住宅価格の高騰や激しい受験・就職競争といった、若者が結婚や出産をためらう根本的な社会的要因が解決したわけではないため、この回復が長期的に続くかどうかは不透明な状況です。

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