2025年08月28日 山岳遭難激増の時代
今夏も全国で山岳遭難が多発し、とりわけ長野県での件数が突出している。北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、南アルプスと有名な山々が集中し、全国から登山者が集まるためである。
2025年の夏山シーズンは8月24日までに127件の遭難が発生し、すでに前年の116件を超えた。特に7月末から8月初めの1週間だけで34件も発生しており、近年でも2番目に多い水準となった。背景には猛暑による熱中症や脱水症からの転倒・滑落が目立ち、疲労や病気による行動不能も多い。
長期的に見ても遭難件数は大幅に増加している。平成元年(1989年)が602件だったのに対し、昨年は約2950件に達し、30年間で5倍近くに膨れ上がった。
原因の一つは「登山の大衆化」である。かつては大学や社会人の山岳会で体系的に登山を学ぶのが一般的だったが、近年は個人や小グループで登山する「未組織登山者」が大多数となった。インターネットやツアー会社を通じて情報収集や計画は容易にできる一方で、気象判断、登山技術、装備の扱い方を直接経験者から学ぶ機会が不足しており、この「学習の空白」が遭難増加の要因として顕著になっている。
まとめると、現代の山岳遭難は「登山人口の拡大」と「技術伝承の空白」が背景にあり、自然環境の厳しさに加えて準備不足が事故を招いているという警告が示されています。
北アルプス三県合同の安全登山啓発
長野県・岐阜県・富山県の山岳遭難救助隊が連携し、夏山シーズンの7月1日から8月31日を「山岳遭難防止対策強化期間」として設定。
「知って 備えて 安全登山」を合言葉に安全啓発や情報提供を積極的に展開している。毎年7月に東京で「北アルプス安全登山アピール」というセミナーを開催し、遭難発生状況や具体事例、対応方法を共有している。
これにより登山者が正しい知識と心構えを持ち、遭難防止につなげる取り組みが続けられている。
全国山岳遭難対策協議会の開催
スポーツ庁共催の「全国山岳遭難対策協議会」が毎年開催されており、山岳関係者や警察、気象庁などが参加。
遭難原因の研究や具体的な防止策を協議し、実効性のある対策立案を目指している。2025年度は7月11日にオンラインおよび東京都内で開催済み。
地域ごとの講演会・啓発活動
三重県などでも山岳遭難防止に関する講演会が開催されており、登山前の安全管理や準備の重要性を啓発。広く登山者に向けて正しい知識の普及を図っている。
これらの施策は、現代の山岳遭難が増えている背景(登山人口の増加、技術習得の不足)に対応し、リスクを正しく認識して行動することを促すものです。登山者個人の事前準備、気象判断、装備確認、遭難時の冷静な判断や救助要請方法の習得が重要視されています。
必要に応じてこれらのセミナーや講演会への参加、応用情報の活用が推奨される状況です。
以上が2025年現在の山岳遭難防止対策の主要内容です。
2019年06月13日 山の遭難者数が過去最悪 外国人旅行者は5倍にも
- 全国の山で去年1年間に遭難した人の数が最悪を更新したことが分かりました。
- 警察庁によりますと、去年、全国の山で遭難した人の数は前の年に比べて18人増え、3129人でした。遭難の発生件数も2600件を超え、遭難者数とともに統計の残る1961年以降、最悪になりました。外国人旅行者などの遭難者数は2014年から5倍以上に増え、111人に上りました。一方、水難事故では前の年に比べて死者数が13人増え、692人に上りました。海での事故が半数以上を占めましたが、中学生以下の子どもは河川での事故が45%を超えていたということです。
2000年頃のニュージーランド
自動車で南島を回った。
キー・サミットに登った。
登山道が日本と比べ物にならないくらい綺麗だった。
日本は登山道を整備していない印象
台風などで荒れてもメンテナンスをする余裕がない。
整備されていないから自然が残って美しいかと言うと、そうではない。
薄汚れて放置されているのが日本の自然。
人口密度が違うから?
観光立国を目指して間がないから?
医師・臨床心理士で四児の父親でもある著者が、5000件以上の親子カウンセリングの経験から導き出した子育ての言葉かけをまとめた本です。苦しめる言葉を信じる言葉に変えることで、親が楽になり子どもが幸せに自立できることを伝えています。心理学に基づいた35の言葉かけの具体例を年代別に示し、子どもと接する際の心構えや言葉の使い方を解説しています。
主な内容は、0〜3歳の幼児期から思春期までの子育て場面ごとに、つい使いがちな言葉とそれを変換した信じる言葉の例が示されていることです。たとえば、子どもが注射を怖がるときに「泣かずにがんばろうね」ではなく「痛かったね。よくがんばったね」と言うことが奨励されています。こうした言葉の選び方により、子どもの心を傷つけずに信頼関係を育てられるとしています。
著者の田中茂樹は京都大学医学部卒、臨床心理士として長年子どもの心理支援に携わりながら、奈良県の診療所で地域医療を実践する医師です。本書は2019年2月にダイヤモンド社から初版が刊行され、Kindle版も提供されています。本の頁数は256頁で、定価は1500円(税別)です。
この本は子育てに悩む親に対し、言葉の力で子どもの幸せな成長を促す具体的なアプローチを紹介している点で、多くの読者に支持されています。
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