国連の長期予測で「中国の人口は2100年までに6億3300万人~6億6300万人」

なぜ中国の人口減少は不可逆的なのか

  • Why China’s Population Decline Is Irreversible

提示された記事は、中国の人口減少が「もはや回復不可能な段階(不可逆)」に達している理由を、統計データと人口ピラミッドの構造から分析したものです。

一人っ子政策や男児を優先する出生選択の結果、現在の中国では子どもを産むことができる年齢の女性の数が決定的に不足しています。

そのため、仮に今すぐ出生率が人口を維持できる水準まで回復したとしても、今世紀末までに4割以上の人口減少が避けられないという見通しが示されています。

中国の人口減少が不可逆とされる理由

出産適齢期の女性の絶対的不足

現在の中国には、出産適齢期(15歳から49歳)の女性が約1億9000万人しかいません。

過去の一人っ子政策に加え、男児を選んで産む傾向があったため、2010年から2021年の間に20代の女性人口は3500万人も減少しました。

生まれてこなかった女性を後から増やすことはできないため、これが人口減少の最大の要因となっています。

出生率回復でも間に合わない構造

人口を維持するために必要な合計特殊出生率は2.1ですが、現在の中国は約1.0にまで落ち込んでいます。

仮に明日から突然、出生率が2.1に回復したとしても、母親となる世代の人口そのものが少なすぎるため、高齢者の死亡数による人口減少を補うことができません。

その場合でも、今世紀末までに人口は40パーセント以上減少すると試算されています。

過去最低を更新する統計データ

2025年末時点の中国の総人口は14億489万人で、前年から339万人減少しました。これは4年連続の減少です。

2025年の出生数は792万人、死亡数は1131万人であり、自然増減率はマイナス2.41パーミル(1000人あたり)と、1950年代末の大飢饉の時期を除けば建国以来最悪の減少幅を記録しています。

2024年は辰年という縁起の良い年であったため一時的に出生数が増えましたが、2025年には再び17パーセント減少しました。

今後の予測と政府の対策の限界

将来の人口予測

シンクタンクの予測では、現在の傾向が続けば2035年までに年間760万人のペースで人口が減少し、2026年から2035年までの10年間でフランスの総人口に匹敵する約6000万人が失われます。

さらに国連の長期予測では、2100年までに中国の人口は現在の14億人から6億3300万人から6億6300万人へと、半数以下にまで激減するとされています。

政策の失敗

中国政府は2016年に二人まで、2021年に三人までの出産を容認し、育児手当や減税などの少子化対策を行ってきました。

しかし、これらの政策はほとんど効果を上げていません。

先行して巨額の予算を投じて少子化対策を行った韓国でも出生率が0.68まで低下した例があるように、経済的な支援だけで人口構造の歪みを修復することは極めて困難であると指摘されています。

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