恫喝とプレッシャーで社員を追い込む。逆らわず服従の姿勢を見せる者と、逆に反発して会社を去る者に二極化しやすい。前者の場合はそれなりにその組織に順応していける。後者のケースでは結果として精神的なトラウマを抱えることも少なくない。例えば会社不信というか、組織に属することを極度に嫌う傾向を示したり

ゴミみたいな記事が多い中で、はじめて感心した文章かもしれない。

2ch / Twitter / Google / Youtube / gunbird / gnews 小出宏実

ある意味で、不条理な話である。

うつ病になる人の多くは、生真面目で、責任感が強いタイプ。それゆえに一人で仕事を抱えやすく、その重圧ゆえにある日、突然、自らの「変調」に気付くことが多い。

彼らはそれだけ熱心に仕事に取り組んだ人たちである。

しかし、そうした過重労働の犠牲者でもある彼らに対する、企業の対応は時として冷酷である。その現場を数多く見てきた心理カウンセラー氏は、そうした「犠牲者」にならないために、すべての労働者に警鐘を鳴らす。

「自分の身は自分で守るしかない。会社は弱者に対して冷酷である。弱者になる前に、自ら手を打つべきである」―。

以前、うつ病から何とか立ち直ったけど、結局、職場を辞めることになったコンサルタントの人と話をしたのだけど、その人もうつ病になる前は部署の出世頭のやり手だったという。しかし、ある日、部下たちが自分の悪口を言っている場面を見てしまい、急にやる気が失われたという話をしていた。

  • 「そんな事例はどこにでもありそうだよね。しかし、だからこそ恐い。悪夢はある日、突然、その人を襲う。忙しい毎日だと、目の前の作業に没頭し、なかなか気がつかないだけで、実はわれわれの中では少しずつストレスが蓄積されている。その臨界点がどこであるかはその人の性格や感受性にもよるけど、そうなってしまってからでは遅い。実は、中小、零細企業の経営者の中には、わざと精神的に追い込み、社員の行動を見極めようとする悪質なケースも最近は目立っているんだ」

具体的にはどういうものが?

  • 「恫喝とプレッシャーで社員を追い込む。すると社員は、それに逆らわず極端に服従の姿勢を見せる者と、逆に反発して会社を去る者に二極化しやすい。前者の場合はそれなりにその組織に順応していけるのだけど、後者のケースでは結果として精神的なトラウマを抱えることも少なくない。例えば会社不信というか、組織に属することを極度に嫌う傾向を示したり。今後、そういう人たちがかなり増えてくるような気がしている。中小、零細企業でサラリーマン生活を続けようと思うのなら、今後は相当な覚悟も必要になるのではないだろうか」

うつ病2000万人。それこそ労働者の3人に一人が「心の病」にかかる時代が来るのだろうか?

  • 「時間の問題だと思う。そのとき、先進国でも上位の日本の自殺者の数が果たしてどうなっているか。この国のメンタルヘルス対策の不備を思えば、今の時点から最悪の事態も想定しておかないといけないね」

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