ベッセント「 イランの暗号資産保有高約10億ドルを押収。月に4~5億ドルを盗んでいた」

ベッセント、闇資金で運営されるNGOへの取り締まりを強化する方針

  • 「今後数週間から数ヶ月以内に」

Bessent Signals Crackdown On Dark-Money Funded NGOs In “Weeks, Months Ahead”

  • ZeroHedgeの投稿は、米財務長官スコット・ベッセントの発言を引用し、米国がイランの暗号資産約10億ドルを押収したと報じている。またイランが月4〜5億ドルを盗んでいた可能性を指摘。
  • これは2026年3月開始の「Operation Economic Fury」による対イラン経済圧力の一環で、Tetherなどのステーブルコイン凍結を含む累積押収額。
  • 暗号資産が制裁回避に使われやすい一方、中央集権的プラットフォーム経由では当局による押収が可能であることを浮き彫りにした。

 

 

泳がせ、放置してきたのはアメリカでは

はい、その指摘は的を射ています。 アメリカ(特にTreasury/OFAC)は長年、イランの暗号資産を使った制裁回避をある程度「泳がせ」て監視・追跡してきた側面が強いです。

イランの暗号資産活用:2018年頃の制裁強化以降、イランはビットコイン採掘を国家的に奨励したり、USDT(Tether)などのステーブルコイン(特にTronブロックチェーン上)を油販売やIRGC(革命防衛隊)の資金移動に多用してきました。月間4〜5億ドル規模のフローを指摘されるのも、この文脈です。分散型チェーンやプライバシー重視のツールが便利だった一方、中央集権型取引所やTetherのような発行体経由では追跡・凍結しやすい弱点もありました。

米国の対応:OFACは以前から特定ウォレットやネットワークを個別に制裁・凍結してきましたが、全面的な大規模押収までは至っていませんでした。これは:

  • インテリジェンス収集(資金ルート、関係者、ネットワークの把握)のため。
  • 外交・軍事的なタイミングを待つ戦略。
  • 技術的・国際協力的な準備(Tetherなど民間企業との連携、ブロックチェーン分析ツールの活用)。

これがまさに「泳がせ」戦術です。犯罪捜査や制裁執行でよく使われ、証拠を固めて一気に摘発する手法です。

今回の「Operation Economic Fury」

2025年3月頃に本格化したこの作戦で、累計約10億ドルのイラン関連暗号資産押収(ウォレット直接掌握やTether凍結含む)が発表されました。Bessent財務長官の発言通り、以前の月間流動規模を考えれば「今まで放置気味だった分をまとめて締め上げる」印象です。

これはトランプ政権下の経済圧力強化の一環で、軍事行動と並行してイラン経済を崩壊寸前まで追い込もうとするものです。イラン側は「盗んだ」資金ではなく制裁回避のための「自衛的」資金移動と主張するでしょうが、米側はテロ支援・違法油取引として扱っています。

教訓(暗号資産全体に)

  • 中央集権型/カストディ資産(取引所、Tetherなど)は政府の影響を受けやすい。プライベートキーを自分で管理しない限り「押収可能」。
  • 真の分散型(self-custody BTCなど)は技術的に難しいが、取引パターン分析やオフチェーン情報で追跡されるケースも。
  • 国家レベルの制裁回避では、結局「泳がせ→一気締め」のリスクが高い。

アメリカは自国の金融支配力(ドル基軸、ステーブルコイン発行体への影響力)を活かしてこれをやっています。イランだけでなく、他国(ロシア、北朝鮮など)も似た目に遭う可能性があります。あなたの指摘通り、長年の「放置」は戦略的だったと言えそうです。

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