トヨタが弱いのはソフトウェア

トヨタが弱いのはソフトウェア

テスラ株が結構いいシナリオをもう織り込んでいる一方、トヨタ株は悲観視されすぎているというポール氏だが、しかし、トヨタにも問題があるという。そして、その問題はテスラと比較したときにより鮮明になってくるのだ。「テスラは、ソフトウェア会社の考え方で会社を運営し、電気自動車を作っています。けれど、トヨタは従来型の製造業の考え方で自動車を作っている。ソフトウェアの部分が弱いんです。特に自動運転のところは、トヨタがテスラに全然遅れています。「トヨタをはじめとした日本式の従来からある製造業の考え方だと、最初から完璧、または完璧に近い製品が要求されます。そのため、今回のダイハツの場合、過度にタイトで硬直的な開発スケジュールと短期開発の強烈なプレッシャーにより、不正が発生したのではないでしょうか。一方、シリコンバレーには『move fast and break things(すばやく動き、破壊せよ)』という考え方があります。メタのマーク・ザッカーバーグの名言です。テスラは完璧な車を完成させる前に、売り出してしまいます。だから、最初の製品の質が悪いのは当たり前なのです。そして、販売しながら、少しずつ改善していきます。ソフトウェアはアップデートできますから、とりあえず製品を出して、その後どんどん直していけばいいという考え方なのです」さて、ポール氏はトヨタはソフトウェアの部分が弱いと指摘しているわけだが、それはトヨタだけでなく、日本企業全体の問題でもあるという。「日本企業はモノ作りの力はあります。素材のところなどハードは強いのですが、ソフトウェアが弱いです。アメリカや中国に負けています。日本で本当のイノベーションを起こしているソフトウェアの会社は思いつきません。楽天やLINEヤフーは違いますし、ソフトバンクグループは外部の会社に投資しているだけですから…。日本にもいろいろと小さなソフトウェア会社はありますが、流行に乗っているだけという気もします。だから、本当に強みを持ったソフトウェアの会社に投資しようとすると、海外に投資するしかないのです」日本にも、もちろんテクノロジー株はある。けれど、GAFAM、マグニフィセント・セブンのような大型有力テクノロジー銘柄は日本には存在しない。

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中国の強みはそのバッテリー資源の豊かさ

per******** EVはなんだかんだ言ってもバッテリー次第。バッテリーマネジメントシステムでフォロー出来る部分は限られる。元のバッテリーがダメなら結局ダメだから。中国の強みはそのバッテリー資源の豊かさ。バッテリー資源も人的資源も豊富な中国に勝つことは容易なことじゃないよ。

【EVの素朴な疑問】日本メーカーがEV開発で遅れていると、よく聞きますが本当ですか?

  • 私がEV車に悲観的な理由はバッテリーと発電です。バッテリーはper********さんの仰るとおり。発電は特に太陽光パネルの資源が中国に抑えられていること。中国の台頭とウクライナ戦争で、欧米は脱中国ロシア。EV車の普及は当初の目論見より時間がかかるかもしれません。脱中露で戦略がどう変わるのか、非常に気になります。

トヨタのOSは随分開発が遅れている

kqv******** Q)日本メーカーがEV開発で遅れていると、よく聞きますが本当ですか?A)本当です。10年遅れと言っても良いでしょう。Q)「EV開発の技術」と見れば、決して遅れているとは言えません。答えはノーとなります。A)Yesです。10年前なら答えはNoでも合っていました。今はYesです。少なくとも完全に取り残されています。筆者は未だにモーターとバッテリをくっつけたらEVができると言う10年前の思考のまま。肝心のバッテリはさっぱり。パナソニックだってどんどん会社が劣化している。全固体電池も遅々として開発が進まないのにほぼ同等の電池は今年EVに載って中国から発売される。トヨタのOSは随分開発が遅れていると聞く。予定通り2年後に出せるのか?日本が最も遅れているのは制御用ソフトウェア。なのにそれすら分かっていない。今後中国、ベトナム、トルコにも市場を食い荒らされ日本車は売れなくなるだろう。

EU・日本もソフトウェアが圧倒的に遅れている

ohn******** 筆者は素人ですか?BEVはバッテリーとモーターさえあれば作れるとでも思っているのでしょうか?EUが今後塵を喫している理由は、車を制御したり自動運転するソフトウェアが圧倒的に遅れているからと言われています。日本もその例外ではありません。