戦争は国家の指導者が起こす
戦争は国家の指導者が武力行使を決断し、それを実行に移したときに始まります。
戦争が発生するメカニズム
国家の指導者がそのような行動をとった理由を考える。以下の3点。
- その指導者の個人に注目する
- その指導者を取り巻く国内政治に注目する
- 国外に広がる国際システムに注目する
個人)戦争を引き起こすリスクが高い政治家
- 軍人(戦闘経験がある政治家は戦争リスクが低くなる)
- 聖職者
- 警察官
国内政治)中国、北朝鮮、ロシアのような国は戦争を起こす
民主主義国間では戦争が起こらないが、例えば中国、北朝鮮、ロシアのような権威主義国は民主主義国に対して戦争を引き起こすリスクが高くなる
権威主義は民主主義より政権維持に必要な動員が小さくなるため、不人気な政策を実行しやすくなる
独裁者に高い戦争リスクがある
権威主義体制は戦費の負担が増大すると不安定化しやすいため、大規模な動員は避けようとする
国際システム)
勢力関係の優劣が曖昧になるほど、挑戦国は標的国に戦争を仕掛けやすくなります。挑戦国の指導者の認識。挑戦国の指導者は、自民族の優越を確信しているかもしれず、老化で判断能力が低下しているかもしれません。リスクを慎重に考慮しない性格かもしれませんし、あるいは部下から間違った情報ばかりインプットされているかもしれません。これらは抑止の効果を低下させます。