マニラで日本人2人撃たれ死亡 犯人は所持品奪いバイクで逃走
フィリピン・マニラで8月15日夜、40代と50代の日本人男性2人がタクシーから降りた直後に、近づいてきた男に拳銃で撃たれ死亡しました。犯人は被害者の所持品を奪い、バイクで逃走しています。
事件はマニラ市の繁華街マルバー通り付近で発生し、犯人は黒いマスクを着用しており、現場の防犯カメラには犯行の一部始終も映っていました。被害者は現場近くのホテルに宿泊していたことも確認されています。
マニラでは昨年10月から日本人など外国人を狙った拳銃を使った強盗事件が多発しており、日本大使館は現地の日本人や旅行者に対して夜間の徒歩移動を控えるよう注意を呼びかけています。大使館は被害者の家族支援も行っています。
現地の警察は逃走したバイクを押収して行方を追っており、周辺のパトロールも強化しています。事件の動機や背景はまだ不明です。
特に日本人に対する被害が目立つ
2024年10月以降、フィリピン・マニラでは外国人を標的にした拳銃を使った強盗事件が多発しています。特に日本人に対する被害が目立ち、確認されているだけでも16件以上発生しています。被害の例として、カバンを強奪されそうになって抵抗した際に発砲されて負傷したケースや、飲食店に拳銃を持った強盗が侵入して現金を奪う事件、夜に路上でタクシーを降りた直後に襲われる事件などが報道されています。
事件は計画的で、複数人の犯行によるケースが多く、犯人はバイクで逃走することが多いです。また現地の日本大使館や警察は、夜間の徒歩移動や人気の少ない場所の利用を避けるよう注意喚起し、対策を強化するようフィリピン政府へ要請を行っています。しかし、犯人の多くは現在も逮捕されていない状況です。
全体的に、マニラ市内では観光客や外国人居住者を狙った凶悪事件が増加しているため、渡航や滞在には細心の注意が必要です。
日本人は「裕福」「現金や高価な物を持ち歩く」
フィリピン・マニラで日本人が強盗事件の標的にされる理由は主に次のとおりです。
- 日本人は「裕福」「現金や高価な物を持ち歩く」と認識されている
- 観光やビジネス滞在等で日本人が多く目立つため、犯人グループが計画的に狙う
- フィリピン国内では経済格差が大きく、生活困窮層の犯罪動機になりやすい
- 現地警察の監視体制・取り締まり力が限られているため、外国人相手の犯罪が抑止されにくい
- バイクを使った「ライディング・イン・タンデム」方式で迅速に逃走でき、逮捕されにくいことも犯行を助長
以上の背景から、日本人が頻繁に標的とされる状況が生じています。マニラでは特に繁華街や日本人居住区、観光地周辺で被害が多く、予算不足で犯罪抑止設備も十分ではありません。
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