警察病院から逃走の韓国籍男を逮捕 自ら中野署に電話「もう疲れた」
2019.8/27
逃走から１０日目、いつの間にか舞い戻っていた。警視庁は２７日、窃盗容疑で現行犯逮捕後の１８日に東京警察病院から逃走していた韓国籍の金●（＝さんずいに元）基（きん・げんき）容疑者（６４）の身柄を東京都内で確保、同容疑で逮捕した。金容疑者が同日午前、「もう疲れた」として自ら中野署に電話してきたという。逃走中の足取りを詳しく調べる。
金容疑者は１３日、東京都中野区のすし店で起こした窃盗事件で身柄を確保される際に、階段から転落して鎖骨骨折などのけがを負い、同日中に釈放されて同病院に入院した。退院予定前日の１８日朝、トイレに行った際、付き添いの巡査長が目を離した隙に逃走した。
金容疑者はバスやタクシーを乗り継いで練馬区内に移動し、同日夜になって、知人の車に同乗して東京都外へ出たとみられている。
その後、ＪＲ川崎駅近くのカプセルホテルに宿泊し、翌日に駅で名古屋行きの切符を購入したことが判明していた。
２０日には同市内の薬局で現金が盗まれる窃盗事件があり、薬局周辺の防犯カメラに金容疑者と特徴がよく似た男が写っていた。警視庁は金容疑者が逃走中に窃盗事件を起こした可能性があるとみて調べていた。
金沅基
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警察病院から男が逃走「組織的にかくまわれてる可能性もある」
前科30犯以上…東京警察病院から逃走、韓国籍の金ゲンキ容疑者(64)
窃盗容疑で逮捕後、入院先の東京警察病院（東京都中野区）から１８日に逃走した韓国籍の金ゲンキ容疑者（６４）と特徴が似た人物が、名古屋市で２０日に起きた窃盗事件の現場付近の防犯カメラに写っていたことが２５日、分かった。金容疑者が逃走中に事件を起こした可能性があり、警視庁が行方を追っている。
１８日早朝、同病院から逃げた金容疑者。付近でバスに乗ると、ＪＲ中野駅で練馬区に向かう別のバスに乗り継ぎ、その後はタクシーなどで都外へ移動した。２０日に名古屋市の薬局で現金が盗まれる事件があり、警視庁が愛知県警から防犯カメラの映像を取り寄せると、カメラ画像に似た人物の姿が記録されていたという。
金容疑者は１３日、中野区内にあるすし店から開店前の準備の時間帯に現金８万円を盗んだ疑い。現行犯逮捕される時に、階段から転落し、鎖骨やあばら骨を骨折したためいったん釈放され、病院で治療中だった。
当初、金容疑者は２２日まで入院予定だったが、１９日に退院日が変更され、同庁は逮捕状を取って退院と同時に逮捕する方針だったという。
捜査関係者は「容疑者は元暴力団組員で、軽犯罪などを繰り返し、前科３０犯以上。１８日の夜には、知人の車で都外に逃走していたことから、組織的にかくまわれている可能性もある」と明かした。
金容疑者は、病院では本人の希望で車いすを使用し、多目的トイレへ行って、付き添いの警察官に忘れものを取りに行くよう依頼し、隙を見て逃げ出した。防犯カメラには道路をダッシュする姿が写っていた。
司法関係者は「計画的なウソをつき、機会をうかがって逃走する知能犯である一方、多くの前科があることから、カネに困ったら、人を傷つけてでも強奪することをいとわないだろう」と話している。