地球のCO2の大部分が海から発生しているというのは誤解
実際には、海は大気中のCO2を吸収している存在であり、全体としては海洋は年間約18億トンのCO2を吸収していることが分かっています。これは人間活動によるCO2排出量の約4分の1に相当します。
地球上のCO2発生のうち、火山からの排出が9割というのは誤り
調査によれば、世界の火山から年間に放出されるCO2は約0.3~0.4ギガトンに過ぎず、人間活動によるCO2排出量の約1%程度です。近年の人為的なCO2排出は約36ギガトン程度であり、火山からの放出はこれに比べて非常に少ない量です。
火山ガスの成分の多くは水蒸気で、CO2は割合としてはごく一部です。また、火山活動によるCO2の放出量は変動しますが、全体の大部分を占めるわけではありません。
以上から、地球のCO2発生の大半は人間活動に由来し、火山からのCO2放出はその中でごく小さな割合にとどまります。したがって、「CO2発生の9割が火山から」という説は正しくありません。
CO2発生の最大の要因は化石燃料の燃焼
地球上のCO2発生の最大の要因は、石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料の燃焼です。これらの化石燃料の燃焼は、世界の温室効果ガス排出量の75%以上、二酸化炭素排出量の約90%を占めています。主に電力の生成や自動車・トラックなどの輸送手段で使われることが大きな原因です。
つまり、人間の産業活動や輸送、発電における化石燃料の使用が、地球のCO2排出量の最大の源となっています。このため、化石燃料の大量消費が地球温暖化の主たる原因となっています。加えて、森林伐採などによるCO2吸収源の減少も影響していますが、排出量の最大は化石燃料燃焼にあります。
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