アゼルバイジャン+トルコ アルメニア+イラン 

米ロ、ナゴルノカラバフ危機巡り非難の応酬

アゼルバイジャン軍の軍事行動にロシアが介入しなかったとアルメニアが非難したことについて、国務省のミラー報道官が「ロシアは頼れる安全保障上のパートナーではないことを示した」と述べた。

ナゴルノカラバフでは、アルメニア系住民の間で迫害や民族浄化への懸念が広がり、数千人がアルメニアに逃れている。

25日、サマンサ・パワー米国際開発庁(USAID)長官ら米政権高官がアルメニア入りした。USAIDは「米国はナゴルノカラバフの人道状況を巡る報告を深く憂慮しており、国際的な人道支援組織のアクセスが妨げられることがないよう求めている」と表明した。

アゼルバイジャン、アルメニアとの係争地で新たな軍事作戦開始

ナゴルノ・カラバフ自治州

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2020年の戦争ではトルコの支援を受けたアゼルバイジャンが圧勝

高橋和夫

ソ連邦の崩壊以来、両国間でナゴルノ・カラバフをめぐる紛争が続いている。2020年の戦争ではトルコの支援を受けたアゼルバイジャンが圧勝し、ナゴルノ・カラバフの一部を支配下に置いた。最近になって再度の衝突が伝えられている。

アゼルバイジャンは欧州諸国の新たなエネルギー供給源

ウクライナでの戦争が引き起こしたエネルギー危機もあり、欧州諸国はアゼルバイジャンを新たなエネルギーの供給源とみている。それゆえ同国を牽制する余裕はない。石油と天然ガス価格の値上がりでエネルギー輸出国のアゼルバイジャンは潤っており、資金をイスラエルやトルコからの兵器の購入に投下している。軍事的なバランスは、アゼルバイジャンに圧倒的に有利だ。また2月にアゼルバイジャンはイスラエルに大使を派遣し外交関係を格上げしている。これはワシントンにおける強力なアルメニア・ロビー対策としてイスラエル・ロビーの支援を期待しての動きだろう。アゼルバイジャンによる軍事攻勢を懸念する声が高まっていた。

第三次ナゴルノカラバフ戦争。アルメニアは劣勢

JSF

対テロ作戦などというおかしな呼称は使うべきではありません。アゼルバイジャンがどう説明しようとこれは戦争です。第三次ナゴルノカラバフ戦争が始まったのです。前回の3年前の戦争から戦力の立て直しを図れていないアルメニアは劣勢のままです。

ロシア平和維持軍は何もしない

そして現地で停戦監視を行っているロシア平和維持軍は何もしないでしょう。問題はアゼルバイジャン軍が何処まで進むかです。もしもナゴルノカラバフだけでなく、アゼルバイジャン本土と飛び地ナヒチェバンを繋げようとアルメニア本領まで侵攻した場合、周辺国を巻き込んだ大きな戦争に発展する恐れがあります。今回はおそらくそこまで行かないと思いますが・・・