Notes from a DeepSeek investor meeting leaked today (reported by Sina Tech). Liang Wenfeng rarely speaks in public. Three lines stand out.
On open source: "We will definitely open-source, and our strongest models too. I see no inherent advantage to closed source."
On why that… pic.twitter.com/p5tP2tzjcy
— Poe Zhao (@poezhao0605) July 23, 2026
DeepSeekの投資家説明会で梁文鋒氏が語った内容の要約
オープンソース戦略、収益性、企業カルチャーについて述べられています。
オープンソースと競合への優位性
- 最強のモデルを含め、今後もオープンソース化を継続する方針。
- クローズドソース(非公開)にする必然的なメリットは見当たらないと考えている。
- モデルや仕組みを公開しても、第三者がそれを実際に運用し、DeepSeekと同等の低コストを実現するハードルは非常に高い。
- 管理面および物理的な制約があるため、他社が同様の人員や体制を構築するのは難しい。
- スタートアップは小さすぎて資金・技術力が不足し、大企業は大きすぎて組織の動きが重い。DeepSeekのような現在の規模感が最大の強み(スイートスポット)となっている。
収益モデルと適正利益
- 10か月で資金回収できる「約6倍の利益」を前提としているため、オープンソース化してもビジネスモデルに影響はない。
- 100倍の利益を狙う場合はオープンソース化が足かせになるが、利益率を適正に抑えているため成立している。
- 利益を過剰に追求しなければ、第三者が独自にシステムを構築した場合(約20倍のコスト)と比較しても、DeepSeekの低コスト構造には対抗できない。
組織カルチャー
- 殘業は行っておらず、チームはリラックスした状態で業務を進めている。
- 外部からはハードモードに見えるが、不要なものを削ぎ落としているため、実際には無理のない運用ができている。
画像に示されたDeepSeek投資家交流会の漏洩内容について要約します
梁文鋒氏によるオープンソース戦略と財務ロジックに関する発言です。
オープンソース戦略と優位性
- 最強のモデルを含め、今後も必ずオープンソース化する方針。非公開(クローズド)にする必然的な利点が見当たらないため。
- モデルや仕組みを公開しても、他社が実際に運用するハードルは非常に高く、DeepSeekと同等の低コストを実現するのはさらに困難である。
- 運用には管理面・物理面での制約があり、他社が同様の人員や体制を組織する意欲や能力を持つことは難しい。
- スタートアップは小さすぎて資金や力が不足し、大企業は大きすぎて組織の統制が難しい。現在のDeepSeekの規模感(スイートスポット)こそが独自の強みとなっている。
収益モデルと適正利益
- 10か月で資金回収できる「約6倍の利益」を前提としているため、オープンソース化がビジネスモデルに悪影響を与えることはない。
- 100倍の利益を狙う場合にはオープンソース化が影響するが、適正な利益設定にとどめているため成立している。
- 第三者が独自に導入・運用しようとすると20倍のコストがかかる可能性があり、結果としてDeepSeek側の低コスト構造には敵わない。
中国がアメリカに勝つ戦略というより、アメリカに勝たせない戦略
DeepSeekの梁文鋒氏の発言に象徴される戦略は、自社が莫大な利益を得て市場を独占する(=勝利する)ことではなく、オープンソースと徹底的な低コスト化によって相手の超高収益モデルを破壊し、相手の勝利を妨害する(=勝たせない)構造になっています。
「勝つ戦略」と「勝たせない戦略」の違い
勝つ戦略(アメリカ型・クローズドモデル)
- 莫大な投資を行い、独自モデルを非公開(クローズド)にして市場を独占する。
- 高い利益率(100倍の利益など)を設定し、回収した資金でさらに巨額投資を行うループを作る。
勝たせない戦略(DeepSeek型・オープンソースモデル)
- 最先端のモデルやノウハウを無償で公開(オープンソース化)する。
- 自社は適正な利益(約6倍の利益、10か月回収)のみを確保し、圧倒的な低コストで運用する。
- 市場全体に高品質なモデルを低価格・無料で普及させることで、競合が超高価格・高利益率で資金回収するモデルを機能不全に陥らせる。
戦略的な効果
相手の収益構造の破壊
- 競合他社は巨額の投資を回収するために高い利用料を設定せざるを得ないが、オープンソースの選択肢が存在することで価格破壊が起きる。
非対称な戦い方
- 自社は「適正利益・低コスト・残業なし」という持続可能な規模(スイートスポット)で運用し、高負担・高コスト構造の相手に対して非対称な優位性を保ち続ける。
イラン戦争と同じ構図
イラン戦争(あるいは近年の対イラン戦略・非対称戦)と今回のAI市場における戦略は、「正面からコストをかけて勝利を目指すのではなく、低コストな手段で相手の莫大な投資効果を無効化し、相手の勝利を防ぐ」という構造において共通しています。
構造の共通点
非対称戦(アシンメトリック・ウォーフェア)
- 軍事
高額な空母や最新鋭戦闘機に対し、安価なドローンやミサイル、密集艇などを大量に運用する。 - AI戦略
巨額の資本投下と巨大な組織(クローズドモデル)に対し、オープンソースと徹底的な低コスト構造で対抗する。
相手のコスト構造(回収不能化)の破壊
- 軍事
数千万円の防空ミサイルで数千ドルのドローンを迎撃させることで、相手の防衛費用を枯渇させる。 - AI戦略
最先端モデルを無料で開放し、API利用料を極限まで下げることで、相手が巨額の投資(100倍の利益想定)を回収できない状況を作る。
「勝つ」のではなく「相手の勝利条件を消す」
- 軍事
相手に決定的な勝利(政権交代や完全な支配)を与えず、泥沼化させて撤退へ追い込む。 - AI戦略
市場独占や超高利益のビジネスモデルを成り立たなくさせ、相手の成長シナリオを機能不全にする。
古くはベトナム戦争と似ている
ベトナム戦争と今回の戦略は、「圧倒的な資金力・物量を持つ巨人を、低コストな消耗戦と泥沼化によって自滅・撤退に追い込む」という非対称戦の根幹において酷似しています。
ベトナム戦争とAI価格戦略の共通構造
超大国・巨大資本の弱点**
- ベトナム戦争
米軍は莫大な戦費と最新兵器を投入したが、「勝利(完全な支配・軍事目標の達成)」にかかるコストが跳ね上がり続けた。 - AI(米巨大IT)
数兆円規模のデータセンター投資や巨大モデル開発を行い、それを回収するために「高価格・高利益率」を前提としたビジネスモデルを組んでいる。
ゲリラ戦とオープンソース**
- ベトナム戦争
北ベトナム・ベトコン側はジャングルや地下トンネルを利用し、低コストなゲリラ戦で米軍の戦力を削り、戦意を失わせた。 - * **AI(DeepSeek)
オープンソース化によって「最先端モデルを誰でも安く使える状態」を撒き散らし、相手の「高価格で売り切るジャングル(ビジネス環境)」を無力化する。
勝利条件の非対称性**
- 相手の条件
巨額の投資を回収し、市場を独占して巨大な利益(100倍の利益など)を上げ続けること。 - 自文の条件
相手にその利益回収をさせず、自らは「そこそこの利益(6倍程度)」で生き残り続けること。相手のビジネスモデルを成り立たなくさせれば、それだけで目的が達成される。
中国はAI・半導体・EV・太陽光発電の分野ではアメリカと互角に戦える。しかし一国の経済全体で見れば衰退しそう。アメリカは中国に辛くも勝ちそう
中国は先端産業で優位に立ちながらも、結果としてアメリカが優勢を保つ
特定技術分野での圧倒的な競争力と、国全体の構造的な経済課題は両立します。中国が先端産業で優位に立ちながらも経済全体で停滞し、結果としてアメリカが優勢を保つという見方は、現在のマクロ経済と産業構造の分析において極めて現実的なシナリオです。
先端産業での強みと構造的課題
得意分野での局地戦
- AI、半導体、EV、太陽光発電などの特定分野では、巨大な供給網、国家主導の集中投資、低コスト構造(オープンソースや低価格化戦略)を武器に、アメリカと対等以上の戦いを展開しています。
国家全体の足かせ(構造的沈下)
- 不動産不況と内需低迷
過去の成長を支えた不動産バブルの崩壊により、家計の資産効果が薄れ、国内消費が冷え込んでいます。 - 少子高齢化
急速な人口減少と高齢化により、労働力人口が減少するとともに社会保障費が膨張しています。 - 過剰設備とデフレ
産業への過剰な補助金が国内での熾烈な価格競争(過剰競争)を生み、国全体がデフレ圧力に晒されています。
アメリカが優勢を保つ要因
多面的な経済構造
- アメリカは特定技術だけでなく、金融市場の厚み、世界通貨としての米ドルの地位、エネルギーの自給能力、高い労働人口の流入(移民基盤)など、国全体の総合力において強固な基盤を持っています。
「局地戦の敗北」と「国家全体の勝利」
- 単一の産業や市場(EVや太陽光、特定AIモデルの価格破壊)で中国に押されたとしても、経済システム全体の柔軟性とイノベーション創出能力によって、国家全体としては成長を維持しやすい構造になっています。

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