「1840年代にイギリスなどで起きた鉄道への過剰な投資ブーム」以来最大のAIバブル

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売却する前に2つのことが起こるのを待て

現在のAI市場について、バンク・オブ・アメリカのマイケル・ハートネット氏は、過去のドットコムバブルを超える「鉄道バブル以来の巨大なバブル」になりつつあると指摘しています。ただし、今すぐ売却するのではなく、市場が崩壊する前に2つの条件が満たされるのを待つべきであると主張しています。

記事の概要

この記事は、バンク・オブ・アメリカのチーフ・インベストメント・ストラテジストであるマイケル・ハートネット氏の市場分析を紹介しています。

約1年前、多くの専門家が「AIセクターはドットコムバブルに匹敵する、あるいはそれを超える明らかな超巨大バブルだ」と警告していました。しかし、当時ハートネット氏は、AIはまだ「ミニバブル」の段階であり、本当の崩壊は先であると予測していました。結果として彼の予測は当たり、早期に売却した投資家は大きな利益を逃すことになりました。

しかし、現在になってハートネット氏の見解に変化が現れています。彼は現在のAIバブルの規模が、19世紀の鉄道バブル(歴史上最も極端な投機バブルの一つ)以来の大きさに達していると考えています。

それにもかかわらず、彼は投資家に対して今すぐに手仕舞いすることを勧めていません。バブルが最終的に崩壊して価格が暴落する前に、確認すべき「2つの出来事」が起きるのを待つべきだと考えています。

解説

ハートネット氏が指摘する「鉄道バブル」とは、1840年代にイギリスなどで起きた過剰な投資ブームのことです。新しい技術への過度な期待から資金が集中し、その後に急激な崩壊を迎えました。現在のAI市場も、これに匹敵する投機的な動きを見せているという見立てです。

一般的にこのようなバブルの格言では、「市場の過熱が限界に達するシグナル」や「中央銀行の政策転換(利上げなど)」が崩壊の引き金になると言われています。

 

 

地図でスッと頭に入るイギリス’23
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マイケル・ハートネット氏が指摘する2点

マイケル・ハートネット氏が指摘する、AIバブルが崩壊に向かう(または売却のシグナルとなる)「2つの条件」について、彼のこれまでの分析や市場の構造から、以下の2点が挙げられます。

1つ目は「米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ、または金利の高止まりが市場の流動性を枯渇させること」です。

2つ目は「AI関連企業の収益(ファンダメンタルズ)が、現在の高い株価(バリュエーション)を正当化できなくなること、あるいは失業率の上昇など実体経済の悪化が表面化すること」です。

1.流動性の低下(FRBの政策転換や債券利回りの上昇)

バブルが膨らむ最大の原動力は、市場に溢れる膨大な資金(流動性)です。ハートネット氏は、過去のバブル崩壊の歴史から「中央銀行による金融引き締め」を最も重視しています。

具体的には、インフレの再燃などによってFRBが利上げを余儀なくされるか、あるいは長期金利(米10年債利回り)が一定の水準(例えば4.5%や5%以上)を超えて上昇したとき、株式市場から資金が急速に流出し、バブルの終わりを告げるシグナルとなります。

2.収益の未達(ファンダメンタルズの悪化)

AIに対する巨額の投資が、実際の企業の利益として回収できないことが明らかになった瞬間です。

現在は「将来の成長期待」だけで株価が大きく買われていますが、主要なテクノロジー企業が決算で期待外れの見通しを示したり、AI導入による生産性向上が数字として証明されなくなったりした場合、投資家は一斉に現実へ引き戻されます。また、マクロ経済において失業率が上昇し、景気後退(リセッション)の兆候が明確になることも、この条件に含まれます。

 

 

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