テロ対策と地域の安定化のためにISIS打倒 アメリカ主導の国連軍にシリアも参加

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2025年11月11日 シリア ISIS打倒に向けた米主導の国連軍に参加へ

シリア政府は2025年11月10日、トランプ米大統領との会談を受けて、過激派組織「イスラム国(ISIS)」掃討を目的とするアメリカ主導の国連軍に参加することで合意しました。シリアは「ISIS打倒のためのグローバル連合」との政治協力宣言に署名し、テロ対策と地域の安定化に貢献する意向を示しています。ただし、現時点での合意は政治的なものであり、軍事的な要素は含まれていません。

両国間の話し合いでは経済協力の拡大やアメリカの投資、米国のシリア制裁(シーザー法)緩和などが中心となりました。また、クルド人勢力主体のシリア民主軍(SDF)をシリア正規軍に統合する計画も議論されており、これにより国家機関の統一と地域の恒久的安定を目指しています。トランプ氏はシリアへの制裁免除措置を180日間延長しました。

シリアのシャラア暫定大統領はアサド体制崩壊後初めてホワイトハウスを訪問し、アメリカとの新しい時代の関係構築を意欲的に述べました。ISIS掃討の国連軍参加については、アメリカ軍のシリア駐留の理由を認めつつ、今後はシリア政府との調整が必要と強調しています。

背景として、シャラア氏はイスラム過激派組織ハヤト・タフリール・アル=シャム(HTS)出身で、同組織はかつてアルカイダ系として米国に指定されたこともありましたが、今年に入りテロ組織リストから除外されています。

この動きは、シリアの内戦終結後の政治的再編と地域安定への国際協力を示す重要な転換点となっています。

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