アメリカは中国を主な長期的脅威とみなし、戦力をアジア太平洋に集中させる。インド太平洋へシフト

米国、NATO防衛から戦闘機と給油機の大半を引き揚げ、さらに東方へ再配備へ

  • US Pulling Large Chunk Of Jets, Refueling Tankers From NATO Defense, Realigning Further East

あなたが貼った記事は、2026年6月のニューヨーク・タイムズの報道を要約したものですが、Euronewsなど複数のメディアが同じ内容を報じています。以下、事実関係を整理します。

実際に削減・再配分されるもの(NATO向けの欧州展開分)

  • 戦闘機(F‑16 / F‑15E)
    欧州でNATOに提供していた戦闘機を、約150機から約100機へ削減(約3分の1減)。
  • 空中給油機
    欧州で運用していた空中給油機8機すべてを撤退。
  • 海上哨戒機(偵察機)
    海上哨戒機を26機から15機へ削減。
  • 長距離爆撃機(B‑2 / B‑52)
    長距離・深部打撃能力を持つB‑2やB‑52爆撃機へのアクセスを停止。
  • 海軍戦力
    少なくともミサイル発射能力を持つ潜水艦1隻と空母1隻(+その打撃群)を欧州から再配分。

背景と狙い

  • インド太平洋へのシフト
    米軍は中国を主な長期的脅威とみなし、戦力をアジア太平洋に集中させる方針。
  • 中東・西半球での柔軟性確保
    イラン情勢など中東や西半球での紛争に備え、部隊を自由に動かせる余力を増やす意図もある。
  • 欧州への圧力
    米国は長年「欧州は防衛費を十分に出していない」と不満を表明しており、今回の削減は「欧州が自らの通常防衛を主導する」よう促す圧力として位置づけられている。
  • トランプ政権の政治的対立
    トランプ大統領は、欧州が米・イスラエル対イラン戦争に加わらなかったことを強く批判し、NATOを「紙の虎」、加盟国を「臆病者」と呼んだ経緯があり、それが今回の軍事再配分に政治的な色合いを与えている。

欧州・NATO側の反応

  • NATO首脳部は、公式には「米国への過度な依存を減らす」「適正規模への調整」と表現し、米国のアジア重視戦略を理解する姿勢を見せている。
  • 一方、欧州各国の外交官・政府関係者は、ロシア・ウクライナ戦争が続く中で、削減の規模とスピードに衝撃を受け、一部では「迅速に従わない国への間接的な脅威」と受け止められていると報じられている。

要するに、米国はNATO向けの欧州展開戦力(戦闘機、給油機、爆撃機、潜水艦、空母など)を大幅に減らし、その分をアジアや中東などに振り向けつつ、欧州に自前の防衛負担を強く求める、という動きになっています。

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