国家首相ですら中国のGDPを信用していない。2007年、李克強指数

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国家首相ですら中国のGDPを信用していない。李克強指数

李克強指数の概要と背景

李克強指数(りこっきょうしすう)とは、中国の元国務院総理(首相)である李克強氏が、経済の実態を把握するために重視していたとされる指標を組み合わせた経済指数です。

2007年当時、遼寧省の党委員会書記を務めていた李克強氏が、駐中アメリカ大使に対して「中国のGDP統計は人為的であり、信頼できない」と発言したことが、後にウィキリークスによって公開された電文で明らかになりました。

この発言を受けて、イギリスの経済専門誌「エコノミスト」が、彼がGDPの代わりに信頼していると述べた3つの指標を独自に指数化したものが「李克強指数」と呼ばれています。

指数を構成する3つの要素

李克強氏は、統計操作が比較的困難で、実体経済の動きがダイレクトに反映される以下の3つの数値を重視していました。

  1. 鉄道貨物輸送量
    工場の生産活動や物資の流通状況を物理的に示す指標です。
  2. 電力消費量
    産業活動が活発になれば、それに応じて電力使用量も増えるため、経済成長の裏付けとなります。
  3. 銀行融資残高
    企業が投資や事業拡大のためにどれだけ資金を借り入れているかを示し、将来の経済活動の予測に役立ちます。

指数の特徴と信頼性

李克強指数は、公式発表されるGDP成長率よりも変動が激しく、より「生」の経済状況を反映していると市場関係者から評価されてきました。

中国のGDPは政府の成長目標に合わせて調整される「政治的な数字」であるとの疑念が根強く、投資家やアナリストは、この指数を中国経済の本音を探るための補完的なツールとして活用しています。

産業構造の変化と「新・李克強指数」

近年では、中国の産業構造が製造業中心からサービス業中心へと移行しているため、従来の「電力」や「貨物輸送」だけでは経済全体を正確に捉えきれなくなっているという指摘もあります。

これに対応するため、李克強氏自身も後に、雇用統計や住民所得、環境指標などを重視する姿勢を示し、それらは「新・李克強指数」と呼ばれることもあります。

 

 

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