日本の山林火災の理由のひとつは「野生の獣除けの花火」

独立記念日の週末に米国西部で火災リスクが急増している理由

  • Why this July 4 weekend is a wildfire tinderbox

米国西部では、7月4日の独立記念日の週末にかけて山火事のリスクが非常に高まっており、まさに一触即発の危険な状態(ティンダーボックス)を迎えています。

その主な背景には、以下の要因が重なっていることがあります。

さらに、湿度が一時的に数%台まで落ち込むほどの極端な乾燥状態と深刻な干ばつが重なり、森林の木々や地表の草木から水分が完全に奪われています。

実際にコロラド州で発生している「アスペン・アクレス火災(Aspen Acres fire)」では、強風と極度の乾燥によって一晩で約1万1000エキタール(約11,000エーカー)以上も燃え広がるなど、制御が極めて難しい爆発的な拡大を見せています。

わずか一つの火花が大規模な山火事を引き起こす引き金になりかねないため、多くの自治体で花火の禁止や厳しい使用制限(バーン・バン)が敷かれています。

 

 

日本の山林火災と野生獣除けの煙火

日本において、野生動物による農作物の被害(獣害)を防ぐために使用される「獣追い用の花火(爆音花火やロケット花火など)」は、山林火災を引き起こす原因の一つとして指摘されています。

獣追い用花火が火災につながる背景

イノシシやシカ、クマなどの野生動物を追い払うため、音や光で威嚇する農薬・資材の一種として、多くの農家や自治体で日常的に花火が使用されています。

しかし、以下のような状況下で火災が発生する事例が後を絶ちません。

日本の山林火災の主な原因

日本の行政機関(消防庁など)の統計によると、山林火災(林野火災)の主な原因のトップは「たき火」や「火入れ(野焼き)」、「たばこの投げ捨て」であり、人間の不注意によるものが大半を占めています。

獣追い用の花火による火災は、全体数から見れば大きな割合ではないものの、中山間地域(ちゅうさんかんちいき)の農業現場においては、明確な出火原因の一つとして警戒されています。

そのため、各自治体の消防や農林課では、以下の点を含めた注意喚起を行っています。