大阪万博の会場費だけで2,350億円 日本の大学などへの「科学研究費」は全国合計で年間2,377億円しかない

「電通・吉本・自民党」型「全部お任せ」体制が解体された。新しい運営体制が必要

大阪万博が「行ったら絶対楽しい」理由と、賛成派も考えるべき課題

この記事(倉本圭造氏執筆)は、2025年大阪・関西万博について、実際に現地を訪れた体験をもとに「万博の魅力」と「賛成派も考えるべき課題」をバランスよく論じています。

万博の「絶対楽しい」理由

万博というフォーマット自体の贅沢さ

  • 主催国は「器」を用意するだけで、世界各国が自国の予算と威信をかけてパビリオンや展示を持ち寄るため、世界中の「本物」が一堂に会する贅沢な空間となる。
  • 各国の文化や技術、芸術作品が集結し、普段は出会えない異文化体験ができる。例えば、イタリア館では有名な美術品や直筆原稿が展示されている。
  • 会場内では、各国の伝統芸能や音楽、グルメも楽しめ、偶然の出会いが多いのも魅力。

「全部盛り」イベントとしての圧倒的な体験量

  • 1日では到底回りきれないほどのパビリオンやイベントがあり、「有名どころ」以外にも思いがけない発見がある。
  • 「話題のパビリオン」に入れなくても、マイナーな展示や体験が思い出になることも多い。

建築やスケールのインパクト

  • 「大屋根リング」など、大規模で独創的な建築物が実際に目の前に現れると、そのスケールや発想に圧倒される。
  • 日本の伝統的な木造建築の技術が巨大スケールで再現されており、多くの来場者が高く評価している。

賛成派も考えるべき「課題」

運営の混乱と課題

  • 公式アプリや予約システムの使いづらさ、会場マップの分かりにくさなど、運営面での混乱が目立つ。
  • パビリオン建設の遅れや、初日の電子チケットトラブルなども発生している。

「電通」不在によるノウハウの欠如

  • これまで日本の大型イベントは電通が司令塔となって運営してきたが、東京五輪の汚職事件以降、電通が関与を控えたことで、経験のない組織が運営を担うことになり、混乱が生じている。
  • 「土俵際で責任を持つ存在」が不在となり、責任の所在が曖昧になっている。

「2億円トイレ」などデマや過剰な批判

  • SNS上では事実と異なる情報やデマが拡散し、冷静な議論が難しくなっている。
  • 実際にはコスト面で問題のない設備も、無理やり批判の材料にされているケースがある。

日本の研究開発投資の低迷と万博への予算配分

  • 万博の会場費だけで2,350億円が投じられているが、日本の大学などへの「科研費」は全国合計で年間2,377億円しかない。
  • こうした「土木投資型イベント」に巨額の予算が割かれる一方で、最先端技術への投資が細っている点は、賛成派も真剣に考えるべき課題。
  • 世界では中国などが国家主導で巨額の技術投資を行っており、日本も新しい国家投資のあり方を模索する必要がある。

日本パビリオンの技術的見劣り

  • 一部外国人からは「日本パビリオンが最先端技術の展示としては見劣りする」との声もある。
  • ロボット技術なども、世界の最先端と比べると「デモ機」レベルでトラブルも多いとの指摘。

万博の意義と今後の課題

「万博の精神」の重要性

  • 最先端技術と一般市民をつなぐ「新書」的な役割(知的好奇心を刺激し、未来への種を蒔く場)として万博には独自の価値がある。
  • ただし、今後は「イベントをやる・やらない」の二択ではなく、国全体の予算配分に納得感を持たせる「メタ正義」的な調整が必要。

責任の所在と新しい運営体制の模索

  • 「電通・吉本・自民党」型の「全部お任せ」体制が解体された今、批判する側も「土俵際で責任を持つ存在」として自覚的に新しい運営体制を作っていくことが求められている。

まとめ

大阪万博は「行けば絶対楽しい」と断言できるほど、世界の多様な文化・技術・芸術が集まる贅沢なイベントです。一方で、運営の混乱や予算配分、技術投資のあり方など、賛成派も無視できない課題が存在します。「万博の精神」を活かしつつ、今後はより納得感のある予算配分や、責任ある運営体制の構築が求められています。

吉村洋文「橋下徹様 他人事みたいになっています」

2018/11/18

橋下徹

拝復松井一郎大阪府知事殿 松井さん個人の事件扱いになって、府庁顧問弁士が対応できない場合には、僕の事務所がきちんと対応します。ただ吉村市長は自身の法律事務所で対応してもらいましょう。むしろ吉村さんの方が当事者として必死になると思うので、吉村さんに任せる方がいいと思います。

吉村洋文

拝啓橋下徹様 他人事みたいになっていますが、万博誘致は貴殿と松井氏の両名が「言い出しっぺ」であることを決して忘れないで下さい。私はこの間、世界中を駆け回りました。肝に命じて頂きたく存じます。万一の弁護費用は貴殿と松井氏両名に請求致します。

松井一郎「万博、IRの司令塔は大阪府知事」

2020年10月07日

Y.ヒロ

自分は、基本的に都構想に賛成ですが、不安が一つ有ります!設置時期が、万博後IR設置の有無によっては、淀川区長の負担が余り大きいので心配です!

松井一郎

万博、IRの司令塔は大阪府知事に一元化されますので、淀川区長が大きな負担となる事はありません。