大阪万博の良かった点 電通を通さなくても成功した事

政治

 

電通を運営から排除しても問題がなさそう

大阪万博は、従来日本の国際博覧会では中心的役割を担ってきた電通を運営から排除して進められました。これにより、これまで電通に独占されていた博覧会運営の利権や癒着構造を断ち切ることができました。電通抜きの運営は地元主導や税金節約、メディア操作からの脱却、地方自治体と海外の直接連携促進など新しいプロジェクト構造の創出というメリットがありました。一方で、電通が持っていた運営全体のノウハウや広報戦略の欠如により、開始当初は工事遅延や案内混乱、機運醸成不足などの課題も露呈しました。

しかしながら、現場の迅速な対応や情報共有による「大阪的逆転劇」もあり、マイナスの初期印象から挽回する部分も見られており、電通に依存しない新たな運営の可能性を示したとも言えます。

まとめると、大阪万博の良かった点は、

  • 電通を通さずに独占的な癒着構造を断ち切ったこと
  • 地元自治体主導で透明性が高まり、税金の効率的運用が期待できたこと
  • メディア操作からの脱却で来場者の口コミ評価が向上したこと
  • 地方と海外の直接連携を進め新たな関係構築の道筋ができたこと

これらが挙げられます。ただし、電通排除による経験不足からくる運営上の混乱は短期的なデメリットとして存在し、それを現場力や連携で乗り越えた面もありました。

 

 

2025年05月10日 大阪万博が行ったら絶対楽しい理由と、賛成派も考えるべき「課題」とは何かという話

  • 「大阪・関西万博」を実際に訪れた体験から、賛成派・批判派双方の論点を冷静に整理し、巨大イベントの持つ意義と今後の課題を考察した内容である。

万博が「圧倒的に楽しい」理由

  • まず、「万博というフォーマット自体が贅沢すぎる」と強調する。日本は会場という「器」を用意するだけで、各国が自国予算と威信をかけて展示を競う。そのため、世界の文化・技術・芸術を一堂に体験できる点が最大の魅力だと述べる。
    有名パビリオンだけでなく、偶然出会う小国の展示や舞踊なども含め「ホンモノ尽くし」で、退屈する暇がないという。特定の目的を決めず「偶然の出会い」を楽しむのが理想的だとも語る。

明確な運営課題

  • 一方で、公式アプリの不便さや案内マップのわかりにくさ、通信トラブルなど運営面の混乱も指摘する。パビリオン建設も期限ギリギリで、完成が間に合わない例もあった。特に「目的志向型」で計画的に回りたい人ほどストレスを感じやすいという。

「電通不在」が混乱を招いた構造的問題

  • 特に注目するのは、「電通など大手イベント運営の中核が外れた」ことによるノウハウ喪失だ。
    東京五輪やラグビーワールドカップの成功は電通の指揮による部分が大きく、今回の万博はその経験知が継承されずに混乱したとする。
  • ただし、電通や吉本興業、自民党的な「古い権力構造」が崩れたこと自体は悪ではなく、新時代の責任を誰がどう担うかが今後の課題であると述べる。

「責任を引き受ける構造」の喪失と転換

  • 汚職を批判し「古い構造」を取り崩した結果、誰も「土俵際で責任を取る」仕組みがなくなった現状を指摘する。
  • そのため、SNS上では「2億円トイレ」など事実に基づかない炎上が横行し、冷静な議論が不在になる。
  • 今後は「批判する側が責任を持つ側」になるべきであり、社会全体で「どうしたら良くなるか」を考える段階に入っていると論じる。

技術投資と万博のバランス問題

  • 万博が文化的意義を持つ一方で、日本の研究開発費(年間約2,377億円)とほぼ同額の予算を半年で消費する点を問題視。
  • 外国人来場者からは日本館が「技術展示として弱い」との声もあり、最先端投資を軽視してイベントに偏る傾向を修正すべきだと訴える。
  • 同時に、「子どもがマツコ・デラックス型ロボットを見て未来の科学者を志すかもしれない」ような“文化的回路”としての万博意義も肯定する。

巨額イベントへの社会的納得をどう得るか

  • 日本社会に必要なのは「イベント賛否の二項対立」を超えた「メタ正義」的発想だと締めくくる。
  • つまり、「自分たちの主張が正義だ」と唱えるだけでなく、相手側の正義も包含し、全体として合理的な予算バランスを探る姿勢が求められる。
  • 経済規模から見れば巨大イベントを継続する余力はあるものの、「なぜその予算を割くのか」という納得感、透明性、説明責任が次の時代の必須条件になると論じる。

この記事は、「大阪万博」を単なる賛否の対象としてではなく、日本社会の構造転換と責任分担の課題を考える契機として位置づけたものである。

 

 

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