韓国・ソウル大の教授 李栄薫さん「こんな話をでっち上げて作ったのは日本の吉田清治だ」「吉田清治は朝鮮半島で慰安婦狩りを行ったと 虚偽証言をした」

吉田清治 2ch / Twitter / Google / Youtube

「こんなでっち上げを作ったのは日本人だ」と訴えるソウル大教授

2016年10月20日

慰安婦性奴隷説を明快に否定 「こんなでっち上げを作ったのは日本人だ」と訴えるソウル大教授に学問的良心を見た

韓国・ソウル大の李栄薫(イ・ヨンフン)教授が、慰安婦性奴隷説を明快に否定したインターネットテレビでの連続講義「李栄薫教授の幻想の国」が話題を呼んでいる。ネットで視聴可能だが、筆者は韓国語がちんぷんかんなため、韓国事情に詳しい東京基督教大の西岡力教授に解説してもらった。

「ものすごく実証的な内容です。学問的良心に従っていて、韓国でこれが語られたことは衝撃的だ」

西岡氏はこう感想を述べる。講義は8月22日と23日に3回に分けて公開された「慰安所の女性たち」で、計2時間10分余に及ぶ。

李氏は講義で歴史的経緯を重視し、韓国軍にも慰安婦制度があったことや、米軍のための韓国人慰安婦が1990年代までいたことを統計資料などから示す。

また、ソウル大保健大学院が64年、全羅北道・群山市で保健所に登録されている韓国人相手の慰安婦188人と米軍相手の慰安婦132人を聴取した結果(月収、貯蓄、労働回数など)をひもとき、慰安婦制度が日本だけの特殊なものではなかったことを強調する。

その上で、韓国の伝統的な特権階級「両班(ヤンバン)」と奴婢の関係や、19世紀まで親が娘を売ることは珍しくなかったこと、日本統治時代の新聞がたびたび、父母に売られそうになった娘が警察に駆け込んだ話などを取り上げていたことを説き、こう訴えている。

「慰安婦問題は日本軍慰安婦だけでなく、わが国の現実の中に存在してきた大変現在的な歴史だ」

李氏は、日本軍相手の慰安婦に関しても当時、法的に確立されていた公娼制度の下で親に前貸し金を渡すなどの人身売買の形で運用されていたことを指摘し、論を進める。

「日本軍が道ばたで女性を襲ってトラックに積んでいったという話も、いわゆる奴隷狩りのような女性の略取も事実ではない」

興味深いのは、李氏が「こんな話をでっち上げて作ったのは日本人だ」と述べ、朝鮮半島で慰安婦狩りを行ったと虚偽証言をした吉田清治氏に言及したことである。李氏は「吉田氏のベストセラーが韓国にも伝わり、韓国人は女性がそのように連れて行かれたと思い始めた」と語る。

さらに、現在も「慰安婦性奴隷説」を主張し続けている吉見義明・中央大教授の意見についても、「吉見氏の本は根拠が不十分だ」とあっさり退ける。

朝鮮王朝時代の奴隷制度の専門家でもある李氏は理由として、日本では翻訳本が出版されていない『日本軍慰安所管理人の日記』などを引用し、次のような事実を挙げる。慰安婦が高賃金で廃業の自由があったことや、乱暴を働いた日本軍兵士を逆に刺し殺した慰安婦の証言が採用され、正当防衛と認められて無罪になったこと-などである。

李氏は半島人慰安婦の数に関しても、荒唐無稽な20万人説を明確に否定し、多くて5千人と見積もった。話がころころと変わる元慰安婦女性の証言に対しては、「資料として使うのは大いに慎重にならないといけない」と戒める。

西岡氏はこうした李氏の主張について「かなり覚悟を決めて言っている」と語り、背景をこう分析する。

「昨年末の慰安婦に関する日韓合意により、韓国政府と慰安婦支援団体、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が対立し、二分された。そのため挺対協の力は落ち、本当のことを言いやすい社会になっている」

韓国社会の変化の兆しを歓迎したい。

韓国・ソウル大の教授

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「帝国の慰安婦」著者に逆転有罪、慰安婦の名誉を毀損 韓国

2017年10月27日

韓国・世宗大学(Sejong University)の朴裕河(パク・ユハ、Park Yu-Ha)教授が、2013年の著書「帝国の慰安婦(The Comfort Women of the Empire)」で従軍慰安婦の名誉を傷つけたとして名誉毀損(きそん)罪に問われた控訴審判決で、ソウル高等裁判所(Seoul High Court)は27日、一審の無罪を覆し有罪を言い渡した。

朴教授は第2次世界大戦(World War II)中の従軍慰安婦全員が日本兵に自宅から強制連行されたとする韓国の一般的見解に疑問を投げ掛けたとして有罪判決を受けた。

朴教授は著書「帝国の慰安婦」の中で、真実はより複雑で、自発的に慰安婦に志願した女性もいたと示唆した。そうした女性たちは自分たちの運命がどうなるかを必ずしも知らず、多くは工場の職を世話してもらえると言われたとしている。

下級審は1月、学問の自由は基本的権利であり、自らの見解は刑事罰の対象にはならないとの朴教授の主張を受け入れ、無罪判決を言い渡していた。

韓国の大学教授「慰安婦は強制ではなかった」と発言→大学をクビ。懲役判決

2018年11月15日

韓国の順天(スンチョン)大学の教授が慰安婦被害者のおばあさんたちを屈辱する発言をしたとして実刑判決を受けた(日本の順天堂大学とは無関係)。

11月15日、光州地裁刑事4部は慰安婦被害者の名誉毀損の疑いで起訴された元順天大学教授(慰安婦の研究をしていた)の控訴を棄却し、懲役6ヶ月を宣告。

裁判所は「国立大学の教授が教室で虚偽の発言し、日本軍慰安婦被害者の名誉毀損した。被害回復や合意が全く行われなかった」と控訴棄却の理由を明らかにした。

教授は2017年4月に順天大学の講義室で講義中に日本慰安婦被害者に対して「日本に連行された人もいれば、食があるからと連れて言った。全く知らずに慰安婦になったのではない」と語った。

このような発言が市民団体に知られ教授は告発され、検察の捜査の末に裁判を行うことになった。

大学側は昨年10月に懲戒委員会を開き教授を罷免(ひめん)した。