NATOの初代事務総長であるヘイスティングス・イスメイ卿
はNATOの目的を「ロシアを排除し、アメリカを留め置き、ドイツを抑え込むこと(To keep the Russians out, the Americans in, and the Germans down)」と表現しました。
ジョン・ミアシャイマー(攻勢的現実主義者)
ミアシャイマーは、国家が生存のためにパワーを最大化しようとする「構造的な理由」を重視します。
彼はNATOの存在意義を、冷戦終結後もアメリカが欧州における「覇権国」としての地位を維持するための道具として分析しています。
ドイツに関しては、アメリカが撤退すればドイツが核武装を含めた自立的な軍事大国化を目指し、欧州の勢力均衡が崩れることを懸念するリアリズムの視点から語ることが多いです。
ダグラス・マクレガー(元陸軍大佐・戦略家)
マクレガーはより軍事的・実務的な視点から、現在のNATOを「アメリカの利益を損なう無益な同盟」と批判しています。
彼は、NATOがもはや防衛組織ではなく、ワシントンの外交政策を実現するための「サプライチェーン」や「政治的枠組み」として機能していると指摘します。
ドイツについては、現在のNATO体制がドイツのエネルギー安全保障(ロシアとの関係)を破壊し、結果として欧州の経済基盤を弱体化させているという、より具体的な実利面での弊害を強調する傾向があります。

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