2015年に拘束された 愛知県出身 54歳男性 スパイ

  • 世界中から技術を盗む中国。
  • 自分の都合で善悪を決める。

スパイ罪で日本人男性に懲役12年の実刑判決 中国(2018/07/10 18:53)

  • 中国で日本人男性にスパイ罪などで懲役12年の実刑判決が言い渡されました。
  • 中国外務省・華春瑩副報道局長「中国は法治国家で、法にのっとり関連問題を処理するとともに、外国人の中国での合法的な権利を守る」
  • 中国外務省などによりますと、浙江省杭州市の中級人民法院は10日午前、愛知県出身の54歳男性に対してスパイ活動をしたとして懲役12年、約850万円の個人財産没収を言い渡しました。中国では2015年以降、スパイ行為などを疑われて日本人が相次いで拘束され、8人が起訴されていますが、判決が出たのは初めてです。男性は8人のうち最も早い2015年5月に浙江省にある軍事施設の近くで拘束され、翌年6月に非公開で初公判が開かれていました。

2015年10月04日

拘束邦人、中国軍事施設周辺を「大量」撮影か

中国で「スパイ活動」の疑いで拘束されている愛知県の50歳代の男性が今年5月、浙江省温州市平陽県沖の南キ列島にある軍事施設周辺で大量の写真を撮影していたことが分かった。同列島はリゾート地で海外客も上陸が可能だが、島の一角には日本の自衛隊、海上保安庁の活動を監視するレーダー施設などがあるとみられ、施設周辺は立ち入りが厳しく制限されている。

5月に浙江省で拘束されたという愛知県の50代男性は中国を中心に海外情報に長く携わった元公安調査庁職員。退職後数年以上たち、現在は同県内の調査・人材派遣会社に勤めている。中国は外国の元公務員に対する防諜意識が特に高い。中国側が男性を拘束した背景にも、実際の活動内容より職歴からターゲットにした可能性がある。

2015年10月04日

朝鮮族男性の案内役と同行 中国「スパイ」と解釈か

スパイ活動を行った嫌疑などで中国当局が日本人男性3人を拘束した問題で、神奈川県の50代男性が中国北東部で拘束された当時、同行していた朝鮮族の中国人男性も一緒に拘束されていたことが3日、複数の関係者への取材で分かった。

日本人男性は現地での案内を朝鮮族の男性に依頼していた。関係者は、日本人男性が案内役を雇っていたことについて、中国当局が「極めて高い関心に基づく情報収集」と拡大解釈し、スパイ活動と決めつけた可能性があるとみている。

日本人男性は5月中旬、中国北東部にある中朝国境の都市、遼寧省丹東市で現地公安当局に拘束された。

丹東市など中朝国境地帯には脱北者のための退避施設もあり、北朝鮮の国内情報に接する機会も多い。

関係者は、男性が脱北者の支援活動に意欲的だったことから、関心対象は中国ではなく、北朝鮮の国内事情にあったと指摘。朝鮮族の男性についても、現地での移動の利便性などのために案内役として同伴したとみている。

日本人男性は5月中旬から公安当局が経営にかかわる一般宿泊施設で約4カ月軟禁されて取り調べを受けていたが、検察当局に送検された9月日以後、拘置所に移送されたという。

男性には日本の外務省が依頼した中国の弁護士や日本の領事らが面会。一方、日本政府は中国側と接触するなどして情報を収集、分析した結果、現時点で男性について起訴される公算が大きいとみているという。