シエラレオネを拠点にした特殊詐欺グループを摘発
- 札幌の女性に電話をかけて5500万円詐取疑い…県警「なぜ西アフリカ?」
西アフリカのシエラレオネを拠点とした特殊詐欺グループが、日本の警察に初めて摘発されました。
東南アジアでの摘発強化から逃れるために拠点を移したとみられており、高齢のかけ子を集めていた点が特徴です。
摘発の概要
兵庫県警は、シエラレオネから日本の女性に嘘の電話をかけて5500万円をだまし取ったとして、50代から70代の男女9人を逮捕しました。
グループは検察官などを装って電話をかける「かけ子」と、日本国内でそのメンバーを募集する「リクルーター」で構成されていました。
西アフリカが選ばれた背景
近年、カンボジアやタイなどの東南アジアで日本の特殊詐欺グループの摘発が相次いでいます。
そのため、日本の警察の捜査が及びにくく、現地の治安当局との連携が難しい西アフリカへ拠点を移した可能性が指摘されています。
メンバーの高齢化
今回のグループは逮捕されたメンバーが50歳から79歳と、従来の特殊詐欺グループに比べて年齢層が非常に高いという特徴があります。
日本国内で高齢の「かけ子」を募り、遠く離れたアフリカの地へ送り込んでいた実態について、警察が詳しい経緯を調べています。
シエラレオネ 詐欺
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リーダー役の北岡博文(61)
逮捕された9人は、日本国内でメンバーを募る「リクルーター役」と、現地で電話をかける「かけ子役」に分かれていました。
主導的な立場とみられる横浜市の男のほか、50代から70代という高齢の男女が犯行に関わっていました。
グループの中心人物
グループの主要メンバーとして、以下の人物が報道されています。
- 氏名:北岡 博文(きたおか ひろふみ)容疑者
- 年齢:61歳
- 住所:神奈川県横浜市中区曙町
- 職業:自称販売業
北岡容疑者を含む4人は、日本国内で「かけ子」の仕事を斡旋(あっせん)したとして、2026年6月までに職業安定法違反(有害業務紹介)の容疑で逮捕・起訴されており、今回は詐欺容疑での再逮捕となります。
役割分担とメンバーの内訳
逮捕された男女9人の具体的な内訳と役割は以下の通りです。
- リクルーター役(4人)
北岡容疑者を含む4人が担当していました。日本国内に留まり、SNSなどを通じて現地で電話をかけるメンバーを募集していたとみられています。 - かけ子役(5人)
50代から79歳の男女5人が担当していました。実際に西アフリカのシエラレオネへ渡航し、日本国内に向けて検察官や大阪地検の職員などを装う詐欺の電話をかけていたとみられます。
警察は9人の認否を明らかにしていませんが、高齢のかけ子たちがアフリカに渡った詳しい経緯や、さらに上位にいる指示役の存在について捜査を進めています。
他の7人のメンバーの詳細
報道で氏名が公表されているメンバー
- 浅沼 英和(57):札幌市白石区中央、不動産管理業(再逮捕)
安藤 算敏(58):札幌市白石区南郷通、会社員(新規逮捕)
氏名非公表・一部情報のみ判明しているメンバー
- 自称パートの女性(54):横浜市泉区在住
- その他4名:50代〜79歳の男女(札幌市や神奈川県などの在住者)
グループ全体の年齢・役割構成
- 年齢層:50歳〜79歳(非常に高齢なメンバーが含まれる点が特徴)
- 役割分担:9人のうち5人が現地シエラレオネからの「かけ子」、3人が日本国内での「リクルーター」、北岡容疑者がその両方を統括するリーダー役。
無職の高橋久雄(53)=横浜市都筑区
アフリカ・シエラレオネ拠点に特殊詐欺容疑 50~79歳の9人逮捕
兵庫県警は、西アフリカのシエラレオネを拠点とする特殊詐欺に関与したとして、50代から70代の男女9人を詐欺容疑で逮捕しました。
日本の警察が扱う特殊詐欺事件において、アフリカの国を拠点とする日本人の関与が浮上するのは異例の事態です。
東南アジアでの摘発強化に伴い、犯行グループが拠点をアフリカへ移した可能性が指摘されています。
事件の概要と手口
逮捕されたのは、リーダー役とみられる北岡博文容疑者(61)ら9人です。
容疑者らは2025年6月、札幌市の女性に検察官などを名乗って電話をかけ、「口座が詐欺に使われている」「容疑を晴らすため金を調べさせてほしい」などとうそを言いました。
被害者は7回にわたり、計5500万円をインターネットバンキングで指定口座に振り込まされ、だまし取られました。
電話の発信位置情報がシエラレオネであったことや、スマートフォンの解析から、9人のうち5人が現地からの「かけ子」、3人が日本国内の「リクルーター」、北岡容疑者がその統括役だったとみられています。
高齢層の勧誘と渡航の実態
犯行グループは「アフリカに行って日本の富裕層に電話をかけ、お金をだまし取る仕事。成績次第で100万円はもらえる」などと持ちかけ、高齢層を中心に勧誘していました。
警察は2025年5月に通報を受けて捜査を開始し、今年5月に主要メンバーを職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで逮捕しました。
その後の捜査で、実際にシエラレオネへ渡航していた70代の男性への勧誘行為も発覚し、容疑者らは再逮捕・起訴されています。
拠点となったシエラレオネの状況
シエラレオネはアフリカ西部に位置し、国連から「後発開発途上国(最貧国)」に指定されている国です。
人口は約864万人で、面積は日本の約5分の1ほどです。
外務省の治安情報によると、近年は比較的落ち着いているとされているものの、渡航や滞在には十分な注意が必要な地域とされています。

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