中国の人口が「本当は10億人だった」という説
複数の要因が背景にあります。元々中国政府は2012年に13.6億人と発表していましたが、2013年に公安部が3.5億人の重複戸籍を抹消したことや、ロシア政府や日本人学者による人口推計で8億人前後とされたこと、さらには2012年以降のハッキングで流出した警察機構の個人情報データにもとづき9.7億人程度だったとされることが根拠です。これらの結果から人口が実際は10億人前後に過ぎないとする説が出ています。
この説の背景には、中国の人口統計の不正確さや政治的な理由による数字の水増しや重複登録の問題、さらには地方政府のデータ管理のばらつきが影響していると見られています。また、中国の人口減少が公式発表よりも早期に始まっていることや、中国政府が市場の規模としての人口を大きく見せる必要性から、14億人という数字が事実と乖離している可能性が指摘されています。
ただし、この「10億人説」は中国政府の公式発表とは異なり、一部の研究者や報道からの推測や解析に基づくものであり、全体的な合意や確証があるわけではありません。
以上より、「中国の人口は本当は10億人だった」という説は存在しており、人口の水増しや重複戸籍の抹消などがその根拠となっていますが、公式には認められていない非公式な見解と言えます。
2023年3月15日 水増しされていた中国の人口、「本当は10億人だった説」の衝撃──ハッキングでデータ流出
2022年に起きた大規模ハッキング事件で、中国の住民データが流出した。研究者の分析によれば、このデータは「人口14億人分」ではなく「全国民の個人情報を網羅していた可能性が高い」。実際の人口は10億人程度だった可能性がある。
中国政府は人口調査のサンプル数を水増しする形で統計を操作しており、国内外に「14億人市場」という虚像を発信してきた。
人口水増しによる弊害:
- 高速道路・新幹線・不動産開発などのインフラ投資が過剰になり、ゴーストタウンや不良債権が蓄積。
- 医療保険や年金制度に過剰な見積りが入り込み、給付削減により「白髪革命」と呼ばれる高齢者デモが発生。
- 外交戦略「一帯一路」も、人口増加を前提にした資金投入だったため持続が困難。
国際的影響:
- 外国企業(自動車・携帯・鉱業・農業)は、中国の市場規模拡大を見込み投資をしてきたが、その前提が崩れる。
- 中国の統計の不透明性を黙認してきた各国政府や企業自身にも責任がある。
今後の懸念:
- 習近平は人口危機に取り組むと公言しているが、一人っ子政策の逆バージョンとして「強制妊娠」など極端な政策に向かう恐れがある。
- ルーマニア・チャウシェスク政権やポル・ポト政権の例に見られるように、それは社会を大混乱させ悲惨な結果を招く可能性がある。
本質的な問題
- 中国の人口統計は国家戦略や世界経済にとって基盤となる数字であり、その改ざんは「成長市場」という幻想を作り出した。統計を信じ込んだ企業・政府も結果的に巻き込まれ、今や世界的に損害が広がりつつある。
「わかってもらう」ということ 他人と、そして自分とうまくやっていくための言葉の使い方
言語学者であり作家の川添愛氏が、他人と自分と良好な関係を築くための言葉の使い方を解説した書籍です。本書は「伝わる」だけでなく「わかってもらう」ことを重視し、SNS全盛の時代におけるコミュニケーションのもどかしさを取り上げながら、実体験や失敗談を交えて具体的な方法を示しています。
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