フツ族がツチ族を虐殺
タンザニア編(第8話)では、ルワンダのツチ族・フツ族が登場しました。1994年、フツ族系政府と過激派フツ族が、多数派であるツチ族や穏健派フツ族を虐殺しました。虐殺は約100日間続き、(諸説ありますが)最大100万人近い人々が殺されたといいます。この間、国連を始めとする国際社会は何もできなかったに等しいです。
ベルギー植民地時代に両民族を明確に区分する政策
元々、ツチ族とフツ族はその違いがほとんと認識されていなかったとされますが、20世紀初めのベルギー植民地時代、両民族を明確に区分する政策が導入されました。それが1994年のルワンダ虐殺の背景になりました(ルワンダ虐殺を扱った映画は多いですが、特に有名なものは「ホテル・ルワンダ」(2004年)や「ルワンダの涙」(2005年)でしょう)ルワンダでは国民融和・和解の取り組みが進められていますが、アフリカ大陸には今もこうした紛争の火種が多くあるのが現状です。