過度な血圧低下により意識障害や失神が起こる
高齢者が血圧を下げる薬（降圧薬）を使うと、副作用としてめまいやふらつきが起きやすくなり、その結果、転倒や転落などの事故リスクが高まることが報告されています。降圧薬を使っている高齢者は使っていない人に比べて転倒後に大きなけがをする可能性が30～40％高く、以前に転倒した経験のある人ではリスクが2倍以上という調査データもあります。また、運転中の事故に関しても、薬の副作用で運転能力が低下し事故につながる例があるため、薬の影響を理解し、注意が必要とされています。
高齢者の血圧管理では、降圧薬の効果と転倒や事故リスクのバランスを慎重に評価することが望ましいとされています。過度な血圧低下により意識障害や失神が起こり事故を招くこともあり、薬の種類や服用量、本人の体調を見ながら調整が求められます。
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