嘉手納基地まで62kmの無人島を買った、30代の中国人女性

中国

 

中国共産党や人民解放軍の関与の可能性

嘉手納基地から62km 中国人女性が購入した無人島の現在

沖縄本島北部に位置する無人島「屋那覇島」は約74万平方メートルの広さがあり、中国の30代女性・張樹清氏が2023年初頭に購入したことが大きな話題となっています。彼女は親族の会社名義で島の半分(約38万平方メートル)を購入し、その会社は東京都内に本社を置き、中国でビジネスを展開するコンサルティング会社で、リゾート開発計画を進めているとされています。

島には電気や水道はなく、過去に観光客向けのキャンプ施設も設置されていましたが、新型コロナの影響で3年以上使われていません。現在は自然が多く、道も整備されていない状況です。張氏は将来的にはこの島を子供たちに残す資産と考えており、自然環境の保護を望みつつも、適切な開発企業があれば協力する意向を示しています。

しかし、この購入には安全保障上の懸念も伴っています。屋那覇島は米軍嘉手納基地から約62キロの近距離に位置し、中国共産党や人民解放軍の関与の可能性が指摘されています。中国の「国防動員法」や「国家情報法」により、民間資産が有事の際に国家に協力する義務があり、これらの土地が軍事的に利用されるリスクも指摘されています。日本政府は現段階で特定の対応は控えているものの、動向を注視しているとし、自民党の元外務副大臣も安全保障上の問題が懸念されると述べています。

このように、屋那覇島の中国人女性による購入は地域の自然環境や観光利用の現状、そして地政学的な安全保障問題という多面的な課題を含んだ事例となっています。

 

 

中国人の30代女性で会社経営者

屋那覇島(沖縄県)の無人島を所有しているのは、中国人の30代女性で、彼女は会社経営者です。約2年前(2021年頃)にSNSで「日本の無人島を買った」と投稿し注目を集めました。彼女は、中国山東省青島市出身で、日本に留学経験があり、青島でカレー店や火鍋店を経営した経験があります。所有するのは、沖縄本島北方の屋那覇島の約半分(約74万平方メートルの島の約5割)で、2021年に権利移転が完了しています。土地はもともと競売にかけられているのを偶然知り、直接交渉して購入したとのことです。

最新の情報として、彼女は2025年7月または8月に経営する会社の社員と共に島を訪れて、結束を固める慰安旅行を計画していると、中国メディアの取材で明らかにしました。島の開発に関しては、「ありのままの自然環境を残したい」とし、適切な業者があれば協力するがそうでなければ次の世代に自然を残す考えを示しています。彼女は「島の土地を囲い込んで自分だけのものにしたいとは思わない」とも述べています。なお、この動きは日本国内でも安全保障の観点から注視されています。

まとめると、屋那覇島を所有する30代中国人女性会社経営者は、日本での留学経験を活かし、自然環境を尊重しつつ社員慰安旅行を通じて島の活用を計画している最新の状況です。

 

 

「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~
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未来志向の価値観が支配的な現代社会に対して、「その日暮らし」という現在志向の生活様式や価値観を異文化の事例を通じて再考する文化人類学の入門的な書籍です。

本書では特にタンザニアの都市住民の生活を調査し、「即応的な技能で多職種を渡り歩く」生計多様化戦略に注目しています。これは、一つの仕事で失敗しても別の仕事や家族の助けで生計を維持する柔軟な生き方です。また、アマゾンの狩猟採集民ピダハンの例も出ており、彼らは過去や未来を示す言語がほとんどなく、将来の不安にとらわれず「今」を生きることに自信や余裕を持っていると述べられています。

著者は、「未来のために今を犠牲にしている」という現代の価値観に疑問を投げかけ、「その日暮らし」の価値観にも独自の合理性と意義があることを示しています。こうした異なる経済や生活様式の理解は、資本主義経済の多様な可能性を示唆し、私たちの生き方の見直しにもつながります。

 

 

 

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